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この夏、RKBはウクライナから避難してきた学生の職業体験、インターンシップを受け入れています。福岡の生活で感じた文化の違いなど、ウクライナの学生2人が日本の若者を取材しました。
◆日本への関心はアニメがきっかけ
ウクライナから避難してきた学生のエクザルホヴァ・カテリーナさんとスコロホドヴァ・リリヤさん。今年3月に来日し、太宰府市の日本経済大学で学んでいます。2人は日本のアニメを好きになったのがきっかけで、日本の文化や言葉に強い関心を持っていました。しかし、福岡で生活してみると、さまざまな違和感があったそうです。
◆「なぜ海で泳ぐ人は少ない?」
福岡市西区の若者に人気のスポット「ジハングン」。人気の観光地ですが、ここにウクライナにはない違和感を覚えたそうです。
カテリーナさん「私はビーチに、不思議に思っていることがあります。遊んでいる人は一杯いるけど、泳いでいる人はほんとに少ないです」
ウクライナでは、海にやってきたら海水浴や砂遊びなど、自然と戯れることが何よりも楽しいことで、日焼けは健康の証だといいます。写真を撮っている人はたくさんいますが、確かに泳いでいる人はほとんどいません。どうしてなのか、疑問をぶつけてみました。
若い女性「水着を人に見られるのが恥ずかしい」「日焼けを気にして行かないですね」
若い男性「昔とかだったら、鍛えて上半身裸で浜辺でというのはあると思うんですけど、今は男も女も関係なく、きれいな白い肌が良い」
◆「ドライブが遊び?」
日本の若者の中では、日焼けをしないことに魅力を感じていることがわかりました。また、ウクライナでは、ドライブという遊びはないといいます。多くの若者が車を使って訪れていることに、驚きを隠せません。
リリヤさんが質問「ドライブの楽しいところは?」
若い男性「みんなと話しながら、ゆっくり景色を見ながらできることが醍醐味」「わざわざ公共交通機関を使って、みんなで行くよりはお金も安いし、大学生はレンタカーでドライブした方が楽しい」
ウクライナでは、公共交通機関の値段が車を利用するよりもとても安く、日本ではレンタカーを利用する方が費用を抑えられることがわかりました。若者の文化の違いは、こんなところにも・・・
◆プリクラを初体験
リリヤさん「日本で人気の遊びの一つがプリクラです。服装、メイク、髪型など一枚の写真を撮るために、すごく準備をします」
髪型や顔の化粧など、普段とは違う容姿の写真を見て、2人は驚いたといいます。
コスプレ女性「友達と普通の写真じゃなくて、キラキラした写真が撮れるのが面白いし楽しい」
カテリーナさんとリリヤさんもこの日、プリクラを体験しました。
リリヤさん「楽しかった。写真はかわいいけど、ちょっと私じゃないみたい」
リリヤさんは、写真の顔の加工について理解できないといいます。
これについて日本の若者は・・・
若い女性「お父さんに友達と撮ったのを見せると、全然違うって言われる。ちょっと自分の顔に自信がない子でも、プリクラだったらかわいく写るし良いと思う」
カテリーナさん「日本人として、何故この写真が好きなのかは理解できました。自信がない人が多いから加工写真の方が人気。私たち二人は自信があるから(笑)」
◆男性からのプレゼント
また、2人は男性からのプレゼントについて、こんなことを感じていました。
リリヤさん「ウクライナでは花のプレゼントが人気。誕生日とかデートとかのたびに男性が花をくれて気持ちが良くなります」
ウクライナでは、日本のコンビニのように花屋がたくさんあり、中には24時間営業の店もあるそうです。2人によると、ウクライナの男性はデートのたびに花をプレゼントするなど、さまざまな場面で女性に花を贈るそうですが、日本は恥ずかしがり屋の男性が多いと感じていました。
若い男性「告白するときに、花をあげるとかそういうイメージが強いから、恥ずかしいというよりは気合いを入れるというか、頑張って思いを伝えようというときにあげるのが多い」
◆ウクライナより値段が高い「花」
花の値段を比べると、ウクライナは約200円から販売しているのに対して、日本は1000円以上もかかります。だからこそ、花は特別な時のプレゼントだということがわかりました。
カテリーナさん「実は恥ずかしいわけではなくて、毎回花をプレゼントする文化もなくて、花屋さんも多くないから、何故の理由がわかった。花のプレゼントは、日本では高い」
福岡に住み始めて約半年、2人は日本の若者について少しずつ理解を深めています。