Рет қаралды 576
絃の春秋 Cycles on strings
箏と三味線のための二重奏曲 Duet for koto & syamisen
作曲: 三木 稔 Miki Minoru
(1930年3月16日 - 2011年12月8日)
三絃 樹本 佳音里 (助演)
1995年作曲。曲名の「春秋」は季節としての春と秋ではないので「いとのしゅんじゅう」と読みます。
約11分の長さのなかに継起するドラマが生まれることを想定して、この読み方になっています。
構成的は急緩急の三部。どこか雅な雰囲気の筝の独奏に始まり、地唄三味線に繋ぎます。
長唄三味線でよく聴かれる『おとし』に似たリズムを地唄三味線で弾き、軽快なテンポの中、筝と三味線の合奏が奏でられます。
緩の部分では琉球音階もでて、自在でとても歌謡的です。
やがてまた冒頭の急な部分があらわれて、高揚感のなかで曲が終わります。
箏と三絃のかけ合い、阿吽の呼吸、間、曲の途中で行う調弦替えと変拍子が、場面場面が変わる物語を見ているかのようです。
後押し、押放し、擦りのような日本的な余韻を美しく表す三木稔の世界を
お楽しみください。
photo by satoko N
写真は 春秋は季節ではないと、解説に書きましたが
主に春と秋の写真を使いました。