一般登山の安全確保術 Vol.2｜鎖場での安全確保技術

[@琴石]

剣岳登山で安全に登れますね。 カラビナフックを何種類か用意していなければ合わない鎖場があるかも？

[@kuriadventures]

薄手のカラビナであれば問題無いです。 ただ剱岳などの人気山域においては渋滞の原因になるので、もし架替登攀確保を行うならば平日の空いてるタイミングを狙うなどの配慮が求められるかと思います。 剱岳はさほど難しく無い鎖場が多いので、ボルダリングジムでトレーニングを重ね、登攀力を高めるなどの方がずっと大事かなと思います。 例えば妙義山域など、西上州に存在する様な完全な垂直箇所の鎖場など、高難度な鎖場での確保で使って頂ければと思います。 この技術にしてもスピードと確実性を出す為には徹底したトレーニングも求められます。 人の少ない登山道の鎖場などでトレーニングを重ねる事も必要ですね。

[@琴石]

御丁寧な返信ありがとうございます。 これからもトレーニング，勉強して精進していこうと思います。

[@masahi3232]

この時のロープ直径は鎖場での自分の確保だけなら8ミリでも大丈夫でしょうか？

[@kuriadventures]

UIAAの規格をクリアしたダイナミックロープであれば、計算上、落下係数1未満の墜落までなら耐えられます。(それを超えると破断リスクを伴います) 8mmのロープと言うのが、クライミングロープとして販売されているものならば問題ありませんが、歩行補助用などと記載されていたロープの場合(登山用品店で30m単位くらいで売られてるものが多い)はこの限りではありません。注意して下さい。 また落下係数にはシビアに架け替えを行わないと、本当にロープの破断リスクがあります。登攀技術をしっかりと理解している方でない場合、必ず十分な知識を持った経験者の指導を仰ぐか、プロによる教育を受けて下さい。見様見真似で中途半端な知識のまま行うのは危険です。 Kuri Adventures でも鎖場安全確保技術講習を通じて指導を行っています。こちらも併せて是非ご検討下さい。 www.kuri-adventures.com/登山/ロープワーク/教室/マウンテニアリング技術教室/単独行登山者安全確保技術講習/

[@masahi3232]

@@kuriadventures ご丁寧にお答えいただき有難うございました。また講習の方も検討したいと思います。

[@masahi3232]

先日、教えて頂いたこの方法で鎖場を通過する練習をしてきました。安全輪つきカラビナの着脱にかなり手間取りました。また、カラビナと鎖環の溶接部分（太くなってるところ）にカラビナが挟まってしまって抜けなくなりそれを取り外すのに時間を要し渋滞が発生してしまいました。 知人がフィフィを使用すればスムースに行くと教えてくれるのですがどうも不安があります。フィフィを使用する際の留意点等ありましたら教えて頂けないでしょうか？

[@kuriadventures]

カラビナは可能な限り薄いもので無くてはなりません。またフィフィは墜落衝撃にまったく耐えられないので、このシステムには使えません。 このシステムを使わなければならないくらい急峻な場所ではそこそこ太い鎖が付いてると思うので、細めのカラビナであればほとんどの場合通ると思いますがどうでしょう？ 安全環付きカラビナが理想ですが、スピードアップや鎖への通りを考えた場合には薄手のワイヤーゲートなども検討してみても良いかもしれません。エーデルリッドのナインティーンあたりはかなり薄いです。 フィフィなどに比べれば遥かに安全ですが、外れる可能性が０では無いので自己責任でお願いします。

[@masahi3232]

いつもご丁寧に説明頂き有り難うございます。ご紹介のカラビナを検討したいと思いますm(_ _)m