「情けは他人の為ならず」 これには二つの解釈がある。 ① 「善い行いをすれば、巡り巡って自分に返ってくる」という打算的な解釈 ② 「善い行いをすること自体が自身の誇りや糧になる」という自己満足的な解釈 ①は善行によって起こる結果に価値を置いているため、何も返ってこなかったり利用されたりすると不満を抱く。「自分に返ってくる」という打算に反しているから。 ②は善行をすること自体に価値を置いているため、何も返ってこなかろうが、利用されようが関係ない。あくまで自己満足の為だから。 人に親切にして後悔したことがある人は、②の考え方を参考にしてみて欲しい。あくまで自己満足の為でしかなくても、何も返ってこなくても、利用されたとしても、親切にすることに価値を感じるのであれば、それは真に施しといえるだろう。