Рет қаралды 6,862
<お客さん>「10月になると買います」「おいしいですよ、最高」
販売が始まる午前10時からお客さんが次々と買い求める商品がきょうの逸品。あんこがたっぷり!10月中旬からの期間限定、平均一日1000枚売れるという人気のたい焼きです。
富士市の和菓子店、わかつき。昭和3年創業の老舗で、あんこ屋からスタートし、今はあんこを使った様々な菓子をつくっています。
<菓亭わかつき 若月康恵さん>「焼きたてのたい焼きです」
地元の人は寒くなると食べたくなると言います。どんなたい焼きでしょうか。
<井端美彩子記者>「あんこが本当においしい。一粒一粒すごく食感がありますね。しつこくない甘さ」
<菓亭わかつき 若月康恵さん>「たい焼きの生地とあんこの絶妙なバランスでできているので、最後まで飽きることなく食べられます」
あんこをたっぷり味わってほしいと、入る限りのあんこをぎっしり詰めています。そのあんこが溢れてしまわないように、たい焼きの皮はあえてはみださせて焼いているんです。毎日のように売り切れるというたい焼き。おいしさの秘密は…
<菓亭わかつき 若月正章さん>「(Q、なにされているんですか?)あんこの硬さを調べるための豆の音を聞いています。これであてると、豆がぷつぷつと沸騰している音が聞こえるんですよ」
あんこをおいしくする秘密は…この聴診器。小豆は、真空の鍋で煮るため、途中でふたを開けることができません。一番おいしい状態で火を止める。そのタイミングを音で判断しています。
<井端美彩子記者>「聞こえます。ぴちゃぴちゃと音が聞こえます」
<菓亭わかつき 若月正章さん>「最初だからまだぴちゃぴちゃ。まだだよという合図」
この音の変化を聞き分けて、たい焼きに合うあんこを作り出していく。若月さんが38年かけて培ってきた職人技です。
<井端美彩子記者>「甘い良い香りがしますね」
<菓亭わかつき 若月正章さん>「一粒入魂、うちの看板にあげていますけど、豆が潰れてしまうと旨味が逃げてしまうので、なるべく潰れないようにきれいに炊くというのが豆炊職人の使命かなと」
北海道十勝産や網走産など、厳選した小豆をたい焼きに合うバランスで混ぜて使用。富士山の伏流水のおかげで、一粒一粒ふっくら炊き上がります。わかつきは、商品によってあんこを作り分けていて、その種類は200以上あります。あんこにほれ込んだご主人が、おいしい小豆を仕入れてたい焼きを始める10月をお客さんは心待ちにしています。
<お客さん>「頼まれてくるので、ここのたい焼き食べたらやめられない。甘いものはダメだけど、ここのは食べられる」
<菓亭わかつき 若月正章さん>「家族の真ん中にお菓子があって、おいしいねとにこやかに食べている姿が好きだから、笑顔を届けるためのお菓子というテーマで作っている」
小豆を炊く職人技と「一粒入魂!」の思いが詰まった逸品です。
#オレンジ 11月11日放送