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(高知国際高校 吹奏楽部部長 矢田万里奈さん)
「もうすぐレッスンだなっていう期待と、すごい人なので会うのも緊張してます」
高知龍馬空港で高校生がド緊張して待つ相手とは…世界で活躍する指揮者・佐渡裕さんです。
国の内外で数々のオーケストラを指揮し、2015年からは110年以上の歴史があるオーストリア「トーンキュンストラー管弦楽団」の音楽監督を務めています。
(矢田万里奈部長)
「大変お忙しい中来ていただきありがとうございます。部員一同、先生が来てくださると伝えたときには歓声が上がって喜んで楽しみに練習に励んでいます」
佐渡さんが訪れたのは高知西高校です。高知西高校は来年度高知南中高とともに高知国際中学・高校へと統合されます。敷地が同じ西高と国際中高の吹奏楽部は4年前から一緒に部活動を行っていて、現在は中1から高2までが「国際」高3のみが「西高」となっています。
しかしコロナの影響で今年8月の広島での音楽祭に参加できなくなるなど「最後の西高生」との演奏機会が減ってしまいました。そこで部長がダメ元で佐渡さんに「最後の演奏の機会にご指導いただけないでしょうか」と手紙を送ったところ快諾されたのです。
(佐渡さん)
「もっとはっきり発音する。せーの」
さっそく熱い指導が始まり…
(佐渡さん)
「ダーツやったことない人いると思うけど何となくわかるでしょ?2m、3m。みんなはずっと一緒」
演奏の力の入れ方をイメージしやすいようダーツで例え丁寧に教えます。変拍子であったりテンポが速くなったりと会得するのが難しい曲を2時間みっちり練習しました。
(国際高2女子)
「すごいの一言に尽きるんですけど、わくわくするというか私たちが楽譜を見てここいいなと思ったことを最大限いいように表現させてくれる、解放させてくれるっていう力がすごくて圧倒されました」
(国際中3男子)
「一生モノです!墓まで持っていけるレベルの経験になった」
佐渡さんは「他の人と違う自分の役割を自覚することでオーケストラにも社会性としても厚みが増す」と生徒たちにアドバイスを送っていました。
(矢田万里奈部長)
「来てくださって貴重な機会だと思うので、この西高校から国際中高の受け継ぎの大事な節目にこんな貴重なイベントを開いていただいていい体験になりました」
(佐渡裕さん)
「こういう出会いがあって1~2時間ですけどみんなと音楽ができて、そのことが励みになって次の世代に継承されて、ますますこの学校がいい音が響かせられる学校になっていってほしいなと思いました」
来年度からは今の南中学の生徒も一緒に活動する吹奏楽部。演奏で1つになれる音楽の力を感じたようでした。