【「義務教育学校」の設置とは】鹿児島市・明和校区で進む「小中一貫校」計画 News＋おやっと！特集(9月11日(水)放送)

かつての「マンモス校」も大幅に生徒が減少・・・。
今後、身近な地域も選択を迫られる時が来るかもしれません。
鹿児島市の明和校区では、小学校・中学校を統合した小中一貫校、いわゆる「義務教育学校」を新たに整備しようという動きが具体化しつつあります。
鹿児島市議会の代表質問で、明和小・中学校について問われた教育委員会は2校の統合や、義務教育学校の導入について具体的な答弁がありました。
今後は今年度中に耐力度調査結果を踏まえた校舎の活用方法や英語教育、生成AIを活用した学びなど特色ある教育内容を検討する他、義務教育学校のあり方検討委員会を設置するなど取り組みを進めていくことを考えているとのことです。
明和校区は鹿児島市街地の北西に位置し中心に小・中学校やショッピングセンター、その周辺に県営の原良団地などの住宅が並んでいます。
明和小学校は1974年に開校、現在の児童数は380人ですが、もっとも多いときで2000人弱の児童がいたといいます。
明和中学校は小学校より2年遅く開校し、現在の生徒数が186人です。
もっとも多いときで47クラスあった学級はいま特別支援学級を入れても8クラスしかありません。
明和校区まちづくり協議会が小中一貫教育の導入を求める要望書を鹿児島市に提出したのは去年3月のことでした。
小中一貫教育は2016年に国によって制度化され、全国的にも「義務教育学校」の導入は増えています。
鹿児島県内では公立で三島村・十島村の各離島や南さつま市、日置市などにあわせて17校が設置されています。
少子化にともない学校が小規模化するなか、多様な交流が維持できる、教師同士の連携が取りやすく9年間で比較的柔軟なカリキュラムが組める、といった教育上のメリットがあるといいます。
鹿児島市も2018年に小・中学校の規模の適正化・適正配置に関する方針を定めました。
小学校は1学年あたりだと2クラスから4クラス、中学校は1学年あたり3クラスから8クラスの範囲を適正な規模と位置づけ、当てはまらない学校は・校区を変更するか・学校同士を統合するか・小中一貫教育を導入するか検討するとしました。
明和校区の場合は、小学校は適正規模でしたが中学校のクラス数が少なく検討の対象となりました。
鹿児島市内では「桜島学校」が義務教育学校として再来年4月に開校予定ですが、市街地に近い明和校区で実現した場合は市内の他の校区の先駆けとなります。
高齢化率が4割に迫る勢いの明和では、老朽化した県営の原良団地の建て替えが進んでおり、広大な敷地の利活用が検討されています。
小・中学校が統合されれば、さらに空いた敷地や建物の利活用も可能で、まちづくり協議会としては一体的に進めたい考えです。
実現には早くても5～6年後とみられていますが、明和に住む子育て世代には具体的にイメージしづらい面もあるようです・・・。
詳しくは動画をご覧ください。
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