源氏物語２０１６ ～六条御息所の愛と哀～ The Tale of Genji 2016: The Lady Rokujo’s Love and Sorrow

源氏物語２０１６　～六条御息所の「愛と哀」～
月妃女（つきひめ）プロデュースの源氏物語。
２０１５年に初公演、２０年間連続公演をして参ります。
源氏物語２０１６をプロデュースしている途中で、ふと月妃女に「許しの言の葉」が降り注ぎ、無意識のうちに声にしているという不思議な出来事がありました。
それは、あろうことか、「六条御息所」と「葵の上」が許しあう言の葉でありました。
信じられませんでした。と同時に涙が止まりませんでした。
原作に書かれた「六条御息所」は、どの女人よりも知性と教養溢れる貴婦人でありながら、恋の嫉妬に情を燃やし、生きている間は無意識のうちに生霊となって彷徨いライバル女性を死に至らしめ、他界してもなお死霊となりライバル女性を追いつめていくのです。
わたくしは執念深い六条御息所が好きなのではなく、貴婦人が残酷なまでに醜態をさらしてしまうお姿が無念なほどにおいたわしく、鎮魂を祈っておりました。
愛する殿方を待つことしかできぬ平安王朝に生きた全ての女人の御霊の平安と鎮魂をねがい、「許し・鎮魂」という新場面を演出してみたのです。
また、生霊を鎮める「陰陽師」と「生霊」の霊的な戦いを、舞台および客席階段２列を暴れ狂う演出で、目に見える形で演出してみました。
来年度はどうなることでしょう！
毎年磨きをかけていく月妃女プロデュースの源氏物語を温かくお見守り頂けましたら幸いです。
源氏物語２０１６　～六条御息所～　
プロデュース　月妃女
運営　　　　　一般社団法人　月のしらべ
出演　　　　　月妃女　　（六条御息所）　　　　　阿部雅龍　（光る君）　　　　　菊池峰子　（語り辺　紫式部）　　　　　滝野原南生（六条御息所の生霊・侍女・葵の御霊）　　　　　鈴木政彦　（葵の上の供人・三途の川の渡し守）
特別出演　　　武楽座　創始　家元　源光士郎　（神の遣い・陰陽師）　bugaku.net/
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