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京都の木材で創る最先端の技術
村山木工
2017年
京都府
京指物
古くから伝わる京指物を現代に
京都府京都市の村山木工は、組子などの指物(さしもの)技術を使った室内装飾をおこなう会社です。指物とは釘を使わずに板や木片を組み合わせて、家具や調度品を作る日本古来の技法です。なかでも京指物は、平安時代の公家文化の中で生まれ、室町時代の茶の湯文化で大きく発展しました。上品で華やか、それでいて繊細で華奢なのが特徴。「壊れやすいからこそ大切に使おう」という京都の人の心が見事に反映されています。代表の村山伸一は、30年以上前に額縁職人の父のもとで修業を始め、その後、雛道具・節句飾り・茶道具・華道具など、数々の京指物の制作に携わってきました。伝統技術を継承しながらも、日本家屋の減少により徐々に需要が減っていることに危機感を覚え、何とか次世代に残せる方法はないかと模索。2021年に曲面の組子を作る技術を開発し、特許を申請。円柱形の京組子照明を制作するようになりました。現在は手元で愛でる小さな道具だけでなく、鉄筋コンクリートや空調設備のある近代建築に、大きな組子や切子の内装を取り入れることに挑戦。一流ホテルのチャペルやロビーなどで、俯瞰で見ても美しいインテリアとして好評をいただいております。