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唐津市相知(おうち)町の町切(ちょうぎり)地区の水田用水路には、春から秋にかけて揚水(ようすい)水車が回ります。
厳木川の左岸の東川地区では、厳木川より高台にあるため水田を切り開くことはできず、コウゾやクワなどを栽培していた。400年前、この地の人々は厳木川から取水する町切堰を築き、町切用水をつくり、その用水路に揚水水車を設置して水田に水を汲み上げ、念願の米作りができるようになった。
揚水水車とは、低い土地を流れる川の水を高い土地にある耕作地に供給するための機械である。川の流れが、水車の羽根板を押し、その力で水車が回転し、水車の外輪につけられたひしゃくが川の水を汲み揚げ、頂点に達すると樋に排水し、水田へ水を送り潤す。
現在の揚水水車は復元されたものだが、先人が築きあげた生活の知恵、技術は、今でも水田に絶えることなく命の水を送り続けています。