その辺のことは、漫画の「赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD」の第3巻Vol.6「チャーリー」でも採り上げられていますね。当時は当局に睨まれた人物は、議会の非米活動委員会に召喚されて証言を強要されたんだけれど、チャップリンを召喚すると世論がチャップリンに味方をするんじゃないかと懸念した当局側が、チャップリンが「ライムライト」公開に合わせて英国に戻るためにアメリカへの再入国許可証をもらってから出国したら、途端に再入国を取り消す、という形でパージしたんだそうな。女優のメアリー・ピックフォードはこの処置に対して「これはちょっと、大アメリカの権威に相応しくないですね」と言ったそうな(チャールズ・チャップリン・Jr.著「わが父チャップリン」恒文社刊より)。