動画を観ながら、戦争に行った祖父ちゃんから聞いた話を思い出しました。 祖父は中野無線士学校で、敵性言語である English を例外的に学んでいたので、戦後すぐ、米軍キャンプで通訳の仕事を見つけました。 そのうち、米兵がチョコレートや煙草を土産にやって来るようになりまして、要は家へ出す手紙を添削してくれということです。 文面を見ると、"Mama you ok, Mama I ok" (かあちゃん元気?オレ元気…)みたいな文句が書いてあったとか。 ある時、統括将校と話している最中に、その件を持ち出し、「難しく考えず、しゃべるように書けば良いじゃないですか」と云ったところ、将校は、空を見上げて暫し黙り込んだ後、 「キミは多分、アメリカに行ったことあるまいが、俺達の国はものすごくでかい。直近の小学校まで30マイルもあるような農村に住むアメリカ人がざらに居て、そこの子等は読み書きを覚えたくても学校に通うことが出来なかった。だから頼む。」 と云ったそうです。