ベルリン陥落・絶望と覚悟のブラームス（1945年1月23日のフルトヴェングラー）【ヒストリカル解説 Vol.39】Furtwängler お話：徳岡直樹 Naoki Tokuoka

フルトヴェングラーの大戦中最後のベルリン・コンサートとなった1945年1月23日の公演。演奏中に停電が起こり、コンサートは中断された。その日、何が起こったのか？　そして送電が再開されてからフルトヴェングラーは何を思い、何を指揮し始めたのか【解説：徳岡直樹】
《徳岡直樹 Naoki Tokuoka》 台湾在住20年の日本人指揮者・作曲家・文筆とニコ生で音楽解説をしています。ネーメ・ヤルヴィ、パーヴォ・ヤルヴィ父子に師事。台南市名誉市民として、現在5つのオーケストラを主に指揮しています。このチャンネルでは「音楽演奏・作曲作品紹介・カミさんのバイオリン演奏・音楽解説/談義」と、自分のすべてのファクターをATM『（A）明るく（T）楽しく（M）マニアックに』紹介しています。特にヒストリカル演奏解説に重点置いてます。作品集CDが昨年リリース、HMV・タワー・アリアCDなどの大手ショップで販売されています。
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[@user-mo3wy7in6g]

1988年のNHK-FMの放送覚えています。なぜかブラームスのほうは記憶になく、Erunt Peppingの交響曲2番のほうを強烈に覚えています。Peppingの第１楽章、第２楽章も、この上もなく悲愴な響きでした。

[@atm-naokimusic]

そのNHK-FM放送でアナウンス・解説を務められた桧山浩介先生からの資料提供により、ペッピングが演奏されたコンサートの様子をこちらでお話ししております。ぜひご覧ください。kzbin.info/www/bejne/Z5m3amiMaNSHpc0

[@shigehage4673]

何時も楽しく拝見拝聴させて頂ています。改めて帝国放送（RRG）アーカイブにて聴いて見ましたお話にあるように非常に重い暗い（トスカニーニ、ワルター、小澤征爾、等も聴いていますが）44年生まれの私にとって上野の地下道を思い起こさせる感さえ感じさせられます。

[@atm-naokimusic]

コメントありがとうございます。音楽・演奏を聞いての連想というのは皆さんそれぞれでユニークですよね。

[@Onyantakos]

詳細で力のこもったご説明をありがとうございます。ヘッカーの「対話」は、あの時代の証言として歴史に残る名著ですね。1945年1月23日にはギーゼキングの演奏会もあり、CD化もされていますが、「皇帝」の途中で遠くの高射砲の音が聞こえてきます。音楽の記録は歴史を繰り返し五感で感じられるものだと、改めて感じます。

[@atm-naokimusic]

コメントありがとうございます。はい、まさにあのギーゼキングの「皇帝」と同じ日に録音されたものですね。実際にはあの「皇帝」、放送局オーケストラとなっていますので、ベルリンフィルとは関係ないと思いますが、それでも同じ日にベルリンの空の下に響いていた音楽だと思うと感慨無量です。クナッパーツブッシュ指揮のベルリンフィル、1944年9月放送録音のブラームスの3番、第一楽章の終わり近くにも「それと思しき高射砲の音」が入っています。この他戦後でも1948年10月22-24日のブラームスの4番での占領軍飛行機の爆音など、往時を偲ばせてくれますね。

[@Onyantakos]

徳岡先生、ホントですね！今クナの1944年を聴き直したら、確かに高射砲の連射らしき音が聞こえますね。今まで全く気にかけたことはありませんでした。驚きました。改めて彼ら楽聖の勇気には感銘を受けますね。ご教示頂きありがとうございます。

[@益田崇教]

現在はフルトヴェングラーに関する情報に疎いので、KZbinのドキュメント番組は、コメントのおかげで今日初めて視聴出来ました。 「ティル」を始めとする未発表の映像や音源など、久し振りに昔の様に興奮しました。 それとは別にフルトヴェングラー以外で、ひとつ気になった映像について質問です。 1:10以降の映像で指揮をしているのはカレル・アンチェルでしょうか？ 以前読んだアンチェルの伝記に、アウシュヴィッツ収容所で、収容所のオケを指揮しているプロパガンダ映画に出演させられた、と書いてあったのがこれでは？と思いましたので（ナレーションでは触れられていないと聞こえました）。 アンチェルが家族の中で唯一生き残る事が出来たのは、彼の音楽の才能がナチにとっては利用価値があり、運命を分けたのだと言う事でした。

[@益田崇教]

アンチェル？の場面の時間の表記が違っていました。1時間10分27秒〜です。

[@bird4559]

フィナーレが鳴り始めるのをずっと待っていたんですが…