長く住んでいたNYCを離れ3年前にLAに来ました。少しLas Vegasに近くなりましたが、コロナの影響でイベント(特に4月の井上チャンピオン戦)も行われることもなく寂しい思いをしていました。大晦日に日本で尚且つ大田区で(大田区出身の僕としては最高)開催された素晴らしい試合をLAで見ることが出来たのは、人生での大事な思い出となりました。BOXING and BOXINGさんには、的確な解説に感謝するのと同時に、まさに僕が言いたいことを代弁して頂きありがとうございました。2021年、今年はより良い年でありますようお祈り致します。
結果論的になりますが、試合を観て感じた両選手の印象。 【井岡一翔】 ① ハンドスピードと一発の力は田中選手より劣る。 ② しかし、それを補えるような経験と技術に裏打ちされた高いディフェンス力があり、ガードも常に高く保持されていた。 ③ 流れるような攻守の切り替えと、相手選手の的確な観察によるタイミングの良い「当たるパンチ」を繰り出す能力(当て感)が井岡選手にはあった。 【田中恒成】 ① ハンドスピードや一発のパンチ力は井岡選手より勝っており、手数も序盤は多かった。 ② しかし攻撃が単調。相手の動きを研究し、それを予測したようなパンチの繰り出しやフェイントや誘いのジャブを使ってカウンターを打つといったような戦略的な“攻めの工夫”に欠けていた。 ③ 何よりガードが甘く、ディフェンス能力では井岡に劣っていた。 ④ 田中選手の有効パンチが殆んど当たらなかった一因として、両選手のリーチ差の影響も現れていると感じた。 (両選手のリーチ) 井岡選手:168cm 田中選手:162cm (wikipediaより)