チバニアン 何がそんなにすごいのか？

チバニアンとは、77万年前から13万年前までの地質時代（更新世中期）に対して付けられた、地質時代の名前です。
日本語では「千葉時代」と言います。
この時代を表す名前に「千葉」が採用されたのは、千葉県市原市にある地層が、この時代の特徴を示す世界一の標本だったから。
その特徴とは、地球史の中でもっとも新しい時代に起きた「地磁気逆転」のことです。
千葉県市原市の養老川沿いに見られる地層では、77万年前に起こった地磁気逆転の様子を、連続的に観察することができます。
◆著者プロフィール
【渡邉克晃（わたなべかつあき）／ 地球科学コミュニケーター】
東京大学地球生命圏科学グループ、環境省原子力規制委員会などで鉱物学の研究に従事し、3年間の教職を経て2020年よりサイエンスコミュニケーター事業を開始。理学博士。
◆渡邉克晃のWEBサイト
『地学博士のサイエンス教室　グラニット』→ watanabekats.com/
◆出版書籍（特設ページ）
『美しすぎる地学事典』→ watanabekats.c...
『もしも、地球からアレがなくなったら？』→ watanabekats.c...
◆人気の動画一覧
• カルメ焼きを作る実験（家でできる実験）
◆BGM
Chris Haugen『Hulu Ukulele』→ studio.youtube... （KZbin Studioオーディオライブラリ）
#チバニアン
#地層
#地磁気逆転

[@ya8973]

地理学大好き齢78♪わかりやすいご説明ありがとうございます😊

[@granite-chigaku]

コメントいただきありがとうございます。78歳ですか！！すごい😵お役に立てて嬉しいです。

[@user-dm1rh1ey3m]

チバニアンの時代とその前後も含めて市原地区の堆積した物質は磁化しやすい物質であったということでよろしいでしょうか。付加体ではないですね。

[@granite-chigaku]

磁化しやすい鉱物（磁鉄鉱）が特に多く含まれていたわけではありません。陸からの泥が堆積した地層なのですが、その堆積速度が異常に早かったという特徴があります。1000年で200cmほども堆積していて、その分、地層の解析が詳しくできました。多くの堆積層では、1000年で数cm〜数十cmほどの堆積速度になります。 あと、ちょうど地磁気が逆転したあたりで火山噴火が起こっていて、その火山灰層が泥の堆積層に挟まれています。火山灰層の年代はジルコンという鉱物を使ってかなり精密にできるので、地磁気逆転の年代を正確に決定できたという側面もあります。

[@user-ld5pp5sg3r]

@@granite-chigaku ジルコンはFT法による測定ではないですね。