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■創作活動とネガティブな感情
・お便り「先日、『これ描いて死ね』という漫画を読んだのですが、作品の中に出てくる『殺意で漫画を描く』という表現がとても良いと思いました。(漫画家志望の先生が、結果が出ずに悩んでいたところ、自分や家族への負い目から、『殺す気で書く』という原動力で覚醒する(?)お話です)自分も漫画以外の創作をしているのですが、完成前は『終わらなくても誰も困らない』『そもそも見てくれる人はいるのか』といつもやる気がなくなってしまいます。それでも『完成させねば何物にもなれない』『誰かを見返してやる』という気持で完成させているところがあり、ネガティブな推進力(殺意のようなもの)に背中を押されている、と感じています。このやる気の起こし方は『いつかネガティブで潰れてしまうのでは』『本当はよくないよな』と思うのですが、ネガティブな感情が踏ん張りや推進力になっている経験は、漫画内や自分に限らず多くの人にあるのではないか、と思いました」
・ばき「例えば俺は掃除をする時、怒ってる方が捗るんですよね。俺は目の前の色んなことに目移りしちゃう傾向があるんですけど、怒りにスロットが割かれることで気が散らなくなるんですよ」→怒りの感情による集中
・中野「俺はネガティブな感情を推進力にはしてないと思うけど、例えばラップとか、オラ付いた感じの歌を聞いていっちょ“活”いれっか!みたいな事はしますね」ばき「漫画描く作業って辛いから、トランス状態で乗り切りたいんだよね」→一時的に冷静じゃなくなる為の手段
・目の前の原稿の辛さから目を逸したい→中野「俺は音楽聴きながらVtuberの雑談流しながら作業通話しながら作業している時あります」
・手塚「怒りで集中、っていうのは分かるけど僕の場合は持続しないんですよね。怒り続けたまま60時間漫画を描く、みたいな事は出来ない」→ネーム作業中は登場人物の感情とシンクロ→怒ったり泣いたりする
・悔しさや怒りをバネにスタイル→向いてる人もいれば向いてない人もいる→三只眼のピンチに無限の力が湧く无、怒りの力で目覚める超サイヤ人
・自らの怒りや闇の力に溺れず、従えてこその主人公
■ギャグの重要性
・お便り「創作において、面白いギャグの力は凄いなと感じます。シリアスな作品のアクセントとしてのギャグだけでなく、作品のリアリティラインを緩める雰囲気作りにも活かせますし、ネガティブなシーンでも読者を嫌な気分にさせずに読ませる事が出来ます。最近だとチー付与という漫画で『魔法と科学が両立する世界観』の伏線として『ファンタジー世界で機関銃が出てくるギャグ』が使われていて、そんなんアリか、と度肝を抜かれました。もしかして、創作するなら余程悲痛なノンフィクションでもない限り、ギャグ(ユーモア)って入れなきゃ損なのでは…?お三方は創作物にギャグを盛り込む時、笑い以外の副次効果を狙った事などありますでしょうか?また、どうやったら面白いギャグが生まれるか、お三方なりのメソッドをお聞きしたいです」
・ばき「ストーリー漫画の中にギャグを入れる場合、皮肉なことをノンツッコミで描くといい感じになる気がします。ウシジマくんとかシグルイとか…」→シリアスな雰囲気を保ちつつ一歩離れた視点で眺めると笑える状況
・中野「以前じんしこで、ワンピースのギャグはクロールの息継ぎみたいなものなのでは…って話をしましたね。尾田先生はあのギャグでドッカンドッカンウケようとは多分思ってなくて、どちらかと言えばネームのリズムや展開に緩急をつける為に入れてるんじゃないか、という…」→面白くないギャグにも役割はある
・手塚「面白いギャグって逸脱が必要だと思います。異常なことを一本道で真っ直ぐ描いちゃうとシリアスになっちゃうから、ツッコミによってジグザグにするイメージかな…」ばき「ギャグによってジグザグにすることで、作品に豊穣さが生まれる気がしますね」
・手塚「でもまぁ…面白いこと考えるのって疲れるから、最近は出来るだけつまらないこと言ってウケよう!と思ってます」→ページを捲った時、読者の予想より少し違うものを描きたい
・中野「大学の授業で島田紳助のDVDを見て…その中で、漫才ってのはコンビの仲の良さを見せるものなんだって事を言ってて、なるほどなぁと思ったんですよね。面白いギャグを描こう!と思うと腰が引けちゃうけど、仲の良い二人の様子を描こう!と考えると、結構いけるかもなって思います」→漫才のボケツッコミは仲良し二人組の肩パン仕草
・山本直樹、徳弘正也のシリアスとギャグのバランス感覚
・『YAIBA』アニメ化!!!
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