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「おはようございます」
犬の散歩中に子供たちと挨拶をする男性。男性の相棒は…世界で最も大きいと言われる犬種、アイリッシュ ウルフハウンドのオス「ニコ」です。
「おはようデカっ。恐竜やん。オオカミ。わんわんパトロール?」
赤いバンダナとロゴ入りの袋が目印。そう!これは、ただの散歩ではなくパトロールなんです。小学生が登下校する時間帯にあわせて、飼い主が愛犬の散歩をしながら子供たちを見守ります。
ここは南国市にある大篠小学校の通学路。そのまわりで犬の散歩をする人が多いことから、市が飼い主らに呼びかけ、おととしの11月からこのパトロールが始まりました。この取り組みは南国市全体に広がり、これまでに飼い主8人、犬11匹が登録されています。ニコはきょう(14日)がパトロールデビューです。
しかし…
ニコの高さは大人の腰ほどの85センチと犬の中でもビッグクラス。初めて見る子供たちは興味は持ちつつも少し驚いているようでした。
ニコの飼い主は南国市にある動物病院の獣医師、佐野明彦さんです。6匹の犬を飼っていて、そのうち大型犬の2匹をパトロール隊として登録しています。
佐野さんがニコのような大型犬を飼うのは理由があります。佐野さんは獣医師の傍ら、動物と触れ合って心を癒すアニマルセラピーなどのボランティア活動を県内の障害者施設や高齢者施設で行っています。前日のことも忘れてしまう認知症の人が、施設にやってきたニコのようなセラピー犬のことをしっかり覚えていたことが、大型犬を飼い続けるきっかけでした。
佐野獣医科病院
佐野 明彦 獣医師
「(認知症の人は)訪問したことも覚えていない人も多いが、インパクトが強いとその分、次会った時も、『あの大きな犬はきょうは来ていますか?』って言ってもらえることが多いので、ずっとこの犬種を飼っている」
さらにアイリッシュウルフハウンドはフレンドリーで温厚な性格。興奮したり攻撃することもほとんどなく、子供たちのパトロールにぴったりです。
佐野獣医科病院
佐野 明彦 医師
「初めて出会う子供たちはびっくりしていたが、大きな犬が散歩していることで本当にパトロールになっていると思う。事件事故が起きないようにできるのではないかと思う」
世界最大級のセラピー犬がこれからも南国市の子供たちを見守ります。