【刀剣講座】１分で刀匠を解説 04 源清麿 |

真剣ゼミ１分講座！
shortsに収まる時間制限でごく簡単な紹介を試みます。
第四回は「源清麿」
江戸後期の文化10年（1813年）小諸藩赤岩村（現在の長野県）に生まれます。
本名は山浦環、通称は内蔵助。初期銘は正行。
水心子、大慶と並んで江戸三作と呼ばれ、その正真作はまさに幻の刀。
劇的な生涯と刀の見事さが相まって、現代でも写しが多く造られる人気の刀匠です。
【作風】
清麿といえば大切先で長寸、見幅広い豪壮な作が印象的ですが、それ以外にも中切先や平造の脇差、薙刀や長巻など様々な作があります。
清麿は「相州伝」と「備前伝」を融合させた独自の作風を確立し、沸本位の大互目や丁字乱れを豪快に焼き、頻りにかかる足や、太く長い稲妻が見事に働きます。
かの「正宗」再来との呼び声が高く、のちに「四谷正宗」と称えられます。
名工の代名詞という意味で「正宗」と表現されますが、作風は「築州左文字」が母体となっており、
「清麿大鑑」の著者中島宇一は「四谷左文字」の表現が適切だと指摘しています。
流行鍛冶ともなれば、注文が殺到し需要に応じきれず、やむなく弟子などに代作させることが常ですが、清麿には代作が見られず、常人の体力では到底耐えられないほどの熱情を注いで制作にあたり、生涯にわたり駄作が無いと言われます。
【清麿の最期】
嘉永五年（1852年）あたりから大酒が災いしたと思われる動脈硬化を患い、甚だしく健康を削られながらも無理な作刀に没頭。
残された命を作品に打ち込み、名工のままに死にゆくことを選びました。
安政元年（1854年）十一月十四日、清磨は42歳の若さで四谷北伊賀町の自宅において壮絶な自刃を遂げます。
「かくして巨匠は地に堕ちたが、彼の遺した数々の名作によって、この高度の鉄の文化は永劫に称えられ、芸術は無窮であることを立証している。」
（中島宇一 源清麿論より）
※shortにて紹介しきれなかった内容は、通常動画を作成予定です。
　編集の手が遅いので、気長にお待ちいただければ幸いです。
□参考文献・引用・転載
・清麿大鑑　中島宇一
・新々刀大鑑 飯村嘉章
・江戸三作の研究 藤代義雄
・おれは清麿 山本兼一
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[@user-mc2sq6ic5v]

清麿くんの刀工さんは命を削ってまでも刀を愛して尽くしたんだなぁって感じました！やっぱりゲームをプレイするにあたっても色々と知っているとより楽しめるのでありがたいです！本当にありがとうございます！

[@otake-katana]

そこまで言っていただけて、拙い動画を作った甲斐がありました😭 文字通り命を懸けた刀匠ですね、御刀にもお目にかかってみたいものです。

[@user-qv9pv4bh8j]

有名な"おそらくづくり"も出てますな😊

[@user-tu8ml3az7p]

おそらく造りの短刀は刀身も拵も凄いな そういえば杉田善昭さんという刀工の方も自殺されたんだっけか

[@otake-katana]

威圧感のある造込みながら気品もあって本当凄いですね。 土置きをしない特殊な焼入れの天才工ですか。 作刀に生涯を懸けた刀匠同士、清麿に通ずるところがあるのかもしれませんね。

[@user-is4me7gn8t]

なんで鞘の形は、あんな形なんですかねぇ？ (すっとぼけ)

[@otake-katana]

そりゃあ刀の鞘と豆のさやを掛けた高度な…