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真剣ゼミ1分講座!
shortsに収まる時間制限でごく簡単な紹介を試みます。
第五回は「長曽祢虎徹入道興里」
日本美術刀剣保存協会 岡山支部による「日本刀 初心者講座」にて撮影させていただいた御刀です。
改めまして御礼を申し上げます。
◇日本美術刀剣保存協会 岡山支部
okayama.cizk.net/
【鞘書要約】
寛文新刀形態で同工(虎徹)が前期の作域として得意とする「瓢箪刃」の出来を見せ、匂深く良く沸付き、太い入り匂口明るく冴え、その期の典型を示す優品である。
なお本作のように直ぐの焼き出しがないものは珍しく、制作年紀に干支を添えるものは経眼する限り本作のみである。
(寛文二年(1662)壬寅:みずのえとら)
【長曾祢虎徹 概説】
通称を三之丞、刀工銘は奥里、興里、入道して古鉄、虎徹、乕徹、虎徹入道、虎入道などと様々に切る。
生国は近江国、越前国の二説があるが、祖先は近江の長曽祢村に源を発するとされる。
元来は甲冑師であったが、世の泰平による需要減少から、明暦ごろ五十歳前後で刀匠に転じ、江戸へ移る。
力強く冴えた作風と巧みな彫物に加え、刃味の良さから新刀鍛冶最高の評価を得ており、山野加右衛門尉、同勘十郎の裁断銘が金象嵌で施されたものも多い。
のちに山田浅右衛門らにより刃味の評価付がされた「懐宝剣尺」および「古今鍛冶備考」では最高位の”最上大業物”に選定された。
存命中からすでに多くの偽物が作られたと考えられており、
享保6年の「新刀銘尽」には、”世に虎徹の銘あるもの、十が七、八は皆な似せ物也、正真の虎徹に非ず”と記され、現代に至っては、万に近い虎徹の在銘作のうち、正真作は200振前後とさえ言われる。
※shortにて紹介しきれなかった内容は、通常動画を作成予定です。
編集の手が遅いので、気長にお待ちいただければ幸いです。
◇出典・転載・参考文献
・御刀所在
日本美術刀剣保存協会 岡山支部
・虎徹大鑑
日本美術刀剣保存協会
・新版日本刀講座4 新刀鑑定編
雄山閣
・日本刀の研究と鑑賞(新刀編)
常石英明
・懐宝剣尺
国文学研究資料館
kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100...
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