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特集です。徳之島出身の豊田 倫之亮さん。大相撲で横綱になる夢を叶えるため、12歳で親元を離れ、県外に相撲留学しています。
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倫之亮さんはこの春、大相撲で活躍する力士を輩出している名門・鳥取城北高校に進学。厳しい稽古が始まりました。
小学校の卒業と同時に生まれ育った徳之島を離れ単身、千葉県の柏相撲少年団に相撲留学した豊田 倫之亮さん。中学3年生の去年の夏は、個人で関東大会を制覇するなど着実に結果を残してきました。
親元を離れ寮生活。様々なことを学びました。
(豊田倫之亮さん)
「徳之島から来て分からないこともあったが柏に来た3年たって楽しくて自分にとっての大きな人生での思い出になる」
(柏相撲少年団 永井明慶監督)
「挫折して諦めたら負けよ。乗り越える力を身に着けたのでこれからも頑張ってください」
中学校を卒業し春休みを利用して徳之島に帰りました。同級生と再会しよく行っていた海に。
(豊田倫之亮さん)
「お前らはこれが当たり前だもんなこの海が。ちょーきれいだし」
懐かしい景色です。友達との何気ない会話。島のみんなが応援し、支えてくれています。
(豊田倫之亮さん)
「リラックスできるのですごくいいです。自分にとって故郷なので島のみんなの応援があってこを自分頑張れてるので感謝しかない」
(同級生)
「小学校を卒業して1人だけ島を出て大変だったと思うが応援していて頑張ってほしい。島の宝です」
倫之亮さんは、この春高校生に。進学先は相撲の名門、鳥取県の鳥取城北高校です。
3月31日。
(母・住英さん)
「いよいよつきましたすけちゃん」
寮に入るため、母の住英さんと鹿児島から車でやってきました。先輩たちが出迎えてくれました。先輩たちと8人、同じ部屋で過ごします。
(豊田倫之亮さん)
「一般の人で8人きつきつ。相撲だともっとやばいです。厳しい。携帯のルールもあって携帯はだめスマホ使えないが強くなるためにはここに来た方がいいと思って選んだ。お菓子ジュースもだめ恋愛もダメです」
携帯も恋愛も禁止。まさに相撲漬けの毎日が始まります。母の住英さんとはこれまでのように自由に連絡が取れなくなります。住英さんはステージ4の大腸がんを患いながら倫之亮さんに寄り添ってきました。
(母・住英さん)
「中学校と違ってたくましくなってるのでそんな心配はない。本人が自分で決めた道だから応援するしかできない」
4月1日。
(相撲部顧問)
「よくきてくれたな。大変厳しいと思うけど逃げ出したいこともあるかもしれないが絶対乗り越えてやろう」
早速、初めての稽古に臨みました。午前9時から正午までの3時間行ったのは基礎的な稽古のみ。
(相撲部顧問)
「太ももだけをあげる。つま先をあげる必要はない」
鳥取城北高校はインターハイで5回優勝を果たすなど全国屈指の相撲の名門校として知られています。春場所、新入幕で優勝した尊富士や横綱・照ノ富士など名だたる力士を輩出してきました。
相撲部には全国各地から日本一を目指す生徒たちが集まっています。今年度の新入生は倫之亮さんを含め6人です。
(相撲部顧問)
「周りと比べると体が大きくない身長もそうだし。もうちょっとスピードを作っていかないといけない。強くするという気持ちでこれから彼と向き合っていく」
中学では身長が伸び悩み体格差でまけることもありました。体をもっと強くすることが必要と先生たちは指摘します。
(相撲部総監督 石浦 外喜義 校長)
「豊田、膝を曲げたまま上げないといけない。自然豊かなところで島根性もあると思うし今に見とけという気持ちもあると思う。体は小さいが小さいなりの相撲をやって最高の相撲がとれるようにしてやりたい」
(豊田倫之亮さん)
「基礎の体力がみんな高くて体力がある分稽古量も多いついていくのに必死だった。応援に応えられるようにいち早くレギュラーになって全国をとりたい」
横綱を目指してー。新たな相撲人生が始まりました。
(KYT news every.かごしま 4月11日(木)OA)