エディー・ジョーンズ ラグビー日本代表ヘッドコーチ 2015.10.30

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Күн бұрын

Eddie Jones, Japan national rugby union team head coach
ラグビーワールドカップイングランド大会で3勝をあげたラグビー日本代表チームのエディー・ジョーンズヘッドコーチが11月1日の退任を前に会見し、記者の質問に答えた。
司会 伊藤芳明 日本記者クラブ理事長(毎日新聞)
通訳 中澤ジュリア(トヨタ自動車)
www.jnpc.or.jp/...
ラグビー日本代表の公式サイト
sakura.rugby-ja...
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記者による会見リポート(日本記者クラブ会報11月号に掲載)
最後まで引き出せなかった本音
さかのぼること7カ月前。同じ会見場でヤマハ発動機の清宮克幸監督が「(W杯で)ダメな結果が出れば、候補の1人として名乗り出る」と次期代表監督に立候補した。当然、翌日朝刊の見出しどころになったのだが、それらの新聞を読んだエディーさんは、烈火のごとく怒り狂ったと伝え聞く。そしてその矛先は清宮監督ではなく、むしろ報じたメディアの方に向いていたという。オーストラリアで生まれ、W杯ともなれば国を挙げて代表をサポートするのが当然と認識している知将にとっては、チームに波風を立てるような報道は我慢ならなかったのだろう。
7、8月の北米遠征中には意に反した報道があったとして、試合後の会見を初めて拒否した。代わりに応対した別のコーチを、私を含む記者団が厳しく問い詰めているほんの7、8㍍先で、エディーさんはスタッフと会話し、時折笑みすら見せていた。代表広報担当者から伝えられたのは「メディアへの信頼がなくなった」とのメッセージだった。
外国人監督や選手との関係づくりは、スポーツ報道に従事する者にとって、常に付きまとう課題だ。日系米国人の母と日本人の夫人を持ち、96年から日本のラグビー界と関わりを持つエディーさんでも、最後まで相互理解の及ばない領域があったように思う。W杯期間中、英字メディアに日本ラグビー協会への信頼を失ったことがヘッドコーチ退任理由の1つと語っていた彼が、会見では「新しい経験が自分に必要だと感じた」と語るに留めた。詰め切れられなかった距離が、そうさせたと感じる。
「出る杭は打てという言葉は、日本のスポーツを表している」「コーチも学ぶ姿勢を持たないといけない」。会見でちりばめた金言は、エディーさんが日本メディアに発せられる精一杯の言葉だったと思う。彼が再び日本に戻って来た時には、100%を引き出す準備を整えたい。
スポーツニッポン新聞スポーツ部
阿部 令

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