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僕が今まで三線を1本も買わなかった理由
結論としてはどれも似たり寄ったりにしか見えなかったから(全部個人の主観です)
僕自身楽器を選ぶ基準が見た目だからという点もあります。音にこだわるとかは当たり前の話しですし、プロの視点では楽器の性能を引き出すには技術が必須なので、音はテクニックでどうにでもなると考えていたというのもあります。
(競馬で馬の良し悪しも大事ですがジョッキーで勝敗が大きく分かれるのと似てます)
どのブランドもやっぱり三線と言えばカミゲン、八重山、カマゴン、ゆし木と言われており
木材フェチの私としては黒檀is最高なのはちゃんと理解しているけど、唐木と言われる外国の良質な銘木もあってもいいと思うし、形も様々であっても良くね?って素直に思いました。
また基本構造も同じなので当然サウンドの傾向もかなり似てしまうので、そこもバリエーションが欲しいなって感じ。極め付けは形が全部同じなので選ぶ楽しみが全然無かった事です。
胴巻きにしても紅型とかミンサーとかthe沖縄テンプレみたいなのしか無いのが所有欲が湧かない理由でした。一本はスタンダードが欲しいけど、もう一本買うなら人と違ってたりめっちゃ派手だったりとクセとか個性が超絶強いものが欲しいと思うので、そういった意味で大きく心揺さぶられるものが無かったなって感じたのが正直なところです。
もちろん僕のような考え方をしている人の方がレアケースだと思います。殆どの人は沖縄や文化や食事や人が好きで、そこで三線という楽器に出会ったから沖縄らしさが全面に感じられる方がむしろ良いと思うのが自然です。ただ僕は三線という楽器が他の楽器に比べてコストも手間も掛けているのに全然評価がされていない事に疑問を感じています。それは良くも悪くも実直に木材の希少性と職人の名前だけでセールスを行なってきてしまった弊害なのではと感じています。
素晴らしい木材と素晴らしい技術に相応しい価格帯に引き上げて、お買い上げ頂くお客様が
思わず人に自慢して回りたいと思えるようになるにはブランドとしての価値を付けていかなくてはならないと思っています。フェラーリやルイヴィトンやロレックスなど、原価だけで言えば20分の1にも満たないでしょう。また機能面で言えば軽自動車でも100円のエコバックでもseikoの時計でも
十分事足りるはずです。
それでも買う人が後を立たないのには付加価値の付け方が圧倒的に上手であることに他ならないと僕は思います。三線に限らず僕ら日本人はそれを真剣に身につける必要がきていると思っています
というわけで夢弦流三線店の事だけでなく、日本中の三線屋さんと業界が盛り上がるように僕が出来る事を精一杯やっていこうと思います。