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軽快なリズムを刻みながらアスファルトをかみしめる!
6年前に惜しまれつつも姿を消した札幌観光幌馬車が、6月20日復活を遂げました。
新たな札幌観光の目玉となるのか。
1年に及ぶ馬と人の奮闘を追いました。
1978年から始まった札幌観光幌馬車。
大通公園や時計台などの中心部を回る夏の風物詩でした。
しかし、2017年。
経営者の高齢化を理由に惜しまれつつもその姿を消しました。
その観光幌馬車が復活に向けて動き出していました。
幌馬車を引くのは、ばんえい競馬の競走馬だった「ダイちゃん」こと「キタノダイナミック号」8歳。
体重1トンを超える大型のばん馬です。
調教師 石川 洋一さん(66):「機械が普及する前までは馬で何でもやっていて。木を倒したりとか畑を作るときとか」
「ダイちゃん」の訓練を担当する石川洋一さん(66)です。
ばん馬の生産やばんえい競馬の馬主も経験した熟練者です。
調教師 石川 洋一さん(66):「もっと心臓作らないとダメ。時間かけないとダメです」
幌馬車を引く馬に必要不可欠なのはスタミナ。
2022年9月から始まったトレーニングでは、毎日700キロのそりを引いて心臓を鍛えます。
蹄の足音幌馬車は軽車両扱いとなるため「ダイちゃん」も、しっかりと交通ルールを守らないといけません。
夜明け前の都心部で徐々に慣らしていきます。
年が明け、ダイちゃんはトレーニングを兼ねてお客さんを乗せた“チューブそり”を引く仕事をすることになりました。
札幌市民:「すごい力持ちだなと思って。途中走っていたしね。子どももキャーキャー言って喜んでました」
坂道もなんのその力強く歩くダイちゃん。
調教師 石川 洋一さん(66):「 (Q:心臓の仕上がりは?)出来上がっています。このまま持って行って馬車に行きたい」
夏から秋、冬も続くトレーニング。そして春を迎えました。
今回復活する観光幌馬車のコースは、これまでの大通公園から「創成イーストエリア」に変わります。
サッポロ不動産開発 湯浅 秀樹さん:「創業の地である創成イーストに着目をいたしまして。開拓の歴史のあるエリアに、馬車を走らせた方が絵になる。そこでビールが最初に作られたんだとか。」
開拓当時の名残を残した建物が今も残る創成イーストエリアを、開拓で活躍したばん馬でめぐる。
それが新たな観光のコンテンツになると考えられたのです。
そして6月20日6年ぶりに観光幌馬車が復活しました。
(Q:どういう風に楽しんでもらいたい?)
調教師 石川 洋一さん(66):「馬に触れあってもらいたい。馬ってこんなに暖かいんだって」
午前10時、最初のお客さんが来ました。
札幌市民:「今回復活するとインスタグラムで知って、予約しました。(Q:復活すると聞いたとは?)めちゃくちゃうれしかった」
いよいよ第一便が動き出します。
調教師 石川 洋一さん(66):「出発しまーす」
町を歩くダイちゃん。
ダイちゃんは赤信号でもしっかりと停止。
札幌市民:「すごいすごーい」
コースのひとつである二条市場では、たくさんの観光客に出迎えられました。
約1時間の運行は無事に終わりました。
札幌市民:「めっちゃ楽しかった。みんなスマホをもって、笑顔でダイちゃんを見ていて、私たちも笑顔になった」
調教師 石川 洋一さん(66):「無事楽しめました。やっとはじまったなって。これからもっと気合が入る」
かつて札幌市の町で愛された観光幌馬車がコロナ禍を越えて復活。
これからも人々の希望を背負って、ダイちゃんの足音は鳴り響きます。