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Tetsuko Kuroyanagi, International goodwill ambassador, United Nations Children's Fund (UNICEF)
1984年以来30年以上にわたりユニセフ国際親善大使を務める黒柳徹子さんが会見し、記者の質問に答えた。
司会 川村晃司 日本記者クラブ企画委員(テレビ朝日)
www.jnpc.or.jp/....
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記者による会見リポート
数々の逸話を交え 子ども支援を訴える
32年前、親善大使に就任し初めて訪問したタンザニアで、村長らが「トット、トット」と話していた。子どものころから「トット」と呼ばれていた黒柳さんは不思議に思った。現地スワヒリ語で「トット」は子どものことと知り、「私は小さいときから子どものために働くようになっていたんだと思った」という。
当クラブでの会見は今回初めて。就任以来ほぼ毎年訪問した開発途上国の子どもたちとの交流を、数々の逸話を織り込みながら語った。
破傷風で死にかけたインドの男児に声を掛けると、彼は絞り出した声で感謝した。「あなたのお幸せを祈っています」。苦痛を訴えるでもなく、周りの大人を信頼して死んでいく子どもたち。このとき「子どもたちのための仕事をずっとやっていこうと思った」という。
内戦、殺りく、自然災害、飢餓の現場を訪ねて「悲しみをいっぱい見てきた」。一方で、希望を捨てずに生きている子どもたちにも会えた。
この3月に訪ねたネパールでは7年ぶりに、ある女性と再会した。前回の訪問で、15歳だった彼女は川に入り砂を採取する労働をしていた。そのとき受けた励ましを片時も忘れずデザイナーを目指してきたという。
面会すると彼女は、袋から手作りのスカートとブラウスを取り出し、プレゼントしてくれた。黒柳さんは「徹子の部屋」で着用するつもりだ。
会見ではユーモラスな逸話も次々と繰り出され、「子どもたちやユニセフのことを知ってもらう、関心を持ってもらうことがとにかく大事」との思いが伝わってきた。
黒柳さんを親善大使に推薦した元国連難民高等弁務官・緒方貞子さんがひょっこり現れ、「親善大使をもっともっと続けて」と激励するサプライズもあった。会見は黒柳さんの長年の働きへの共感と称賛が込められた拍手で締めくくられた。
企画委員 西日本新聞社東京編集長
原田 正隆