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北海道滝川市にある、難病とたたかう子どもたちのために作られた医療ケア施設付きのキャンプ場『そらぷちキッズキャンプ』。キャンプ場の運営費はすべて、企業などからの寄付で賄われています。幼いころに、この場所で将来の夢をつかみ、その夢を叶えた女性がいます。
滝川市の丸加高原。
杖を片手に働く、小西美咲さん(30)。
小西美咲さん:「そらぷちというのは、私にとっては心のよりどころだった。」
美咲さんは「二分脊椎症」という病気を持って生まれました。
小学生の頃まで、手術を繰り返す過酷な闘病生活を送った美咲さんは、中学2年生の時に、『そらぷち』と出会いました。
-2005年-
美咲さん(当時13):「自分の背が2倍くらいになった気がしました。」
初めて親元を離れて参加したキャンプ。
医療スタッフに見守られながら、楽しく過ごすことができた『そらぷち』で、美咲さんは将来の夢の「糸口」をつかみました。
-2012年-
二十歳の頃の美咲さんです。
美咲さん(当時20):「躁鬱とか、再生医療とか、先端医療、発達障がいの医療心理学とか-」
奈良県出身の美咲さんは、京都の大学院に進学し、臨床心理士の資格を取得。
社会人になってからも、学校などで働きながらボランティアで
キャンプに携わり続けてきました。
美咲さん(2018年 当時26):「臨床心理士になりたいと思ったのはそらぷちがきっかけですし、またこのそらぷちに(経験を)持って帰ってきたいです。」
美咲さんは2021年の春、大きな決断をしました。
「そらぷちで働きたい」
そんな願いをスタッフが受けとめ、キャンプ場の正職員として 働くことが決まりました。
そらぷちキッズキャンプ 佐々木健一郎 執行理事:「夢をいっぱい持ってチャレンジですよね。」
-2022年 10月8日-
一般の人たちなどに、キャンプ場を見学してもらうイベントが行われていたこの日。
施設の維持とキャンプの運営にかかる年間の費用は、およそ1億5000万円。
美咲さんは、日ごろから寄付をしてくれている企業の人たちへの、感謝状贈呈式の司会をつとめました。
美咲さん:「緊張しました…。」
そらぷちキッズキャンプ 佐々木健一郎 執行理事:「失敗してもそこで逃げずに踏ん張ることは、みんな周りの大人がやっていること。それを彼女にもこれからも続けてもらおうと思っています。」
イベントには美咲さんと同じく、昔キャンプに参加していた男性も、ゲストとして招かれていました。
東京でコーヒーを淹れる職人・バリスタとして働いている飯田夏樹さんです。
-2009年-
4歳で血液のがんを患った夏樹さんも、9歳の時に訪れたそらぷちで、思いっきり外で遊ぶことの楽しさを知ったといいます。
イベントでは、特製のコーヒーで来場者をもてなしました。
飯田夏樹さん(23):「支援してもらっていた方々にいまこうやってコーヒーを飲んでもらえてかなり嬉しかったです。美味しいって言ってもらえて、感動しました。」
美咲さんがそらぷちの職員になって、まもなく1年半が経ちます。
滝川での暮らしに寂しさを感じる日もあるといいますが、そらぷちスタッフと、時には奈良から北海道に足を運んでくれる家族の支えを受けながら、充実した日々を送っています。
夢を与えてくれた大切な場所へ。恩返しの思いもこめて。
美咲さん:「キャンパーとボランティアと職員という、3つを経験しているのは私だけの強みだと思っているので、(子どもたちが)キャンプに来るんだったら、どんなことがあるとうれしいかなと、しっかりと考えながら目の前の目標に取り組むのが目標です。」
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