IClのメリット・デメリット ー 【公式】アイクリニック東京＜ドクターKのICL相談室＞ Vol.4

アイクリニック東京の公式KZbinチャンネルです🎶
ICLに関する質問や動画をご覧になって聞きたいことなど、一般の方でも眼科関係者の方でも何でも書き込んで下さい。ICLエキスパートの立場から北澤が何でもお答えします！
【装用中止期間についてのお知らせ】
これまでソフトコンタクトレンズの装用中止期間は検査前3日間としていましたが、2024年8月から検査前2日間になりました。
【INDEX】
0:29 - IClのメリット・デメリットについて教えてください。
3:03 - パソコン作業の目の疲れは軽減されますか？
4:20 - ICLのデメリットを教えてください。
8:42 - ICLは保険が利かないのですか？その理由はなんですか？
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＜公式ホームページ＞ アイクリニック東京　ーICL手術ー
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[@まあくん-p4y]

5年前くらいに手術してもらいました！ 今も快適です！

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

KZbin視聴とコメント有難うございます。手術後5年経っても快適に見えているとのこと、何よりです。ICLはレーシックと違い近視が進行しなければ視力が落ちない点が最大の利点ですね。執刀責任者　北澤

[@まめりんご-c5u]

幼稚園の頃からメガネを掛けている娘も19歳になり、乱視の度数が強すぎてコンタクトレンズ非対応、とうとうメガネでの矯正も限界だと言われました。 だけど調べたら平均60万とのこと。母子家庭には遠すぎる。 親としては辛い。 私が元気なうちに何とかしたい。 お金は今すぐないけど、こういう方法が出来てくれたことには希望を持てました。

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

コンタクトレンズの乱視度数は使い捨てソフトコンタクトレンズでは-2.75Dが上限ですが、それ以上乱視が強い場合はハードコンタクトレンズを使うと視力がある程度出せますので、一度試しては如何でしょうか。またICLの手術適応年齢は18歳以上ですが20歳前後では近視進行の可能性もあるので、仮に手術を受けるとしても20歳後半まで近視の進行がないか様子を見てはどうでしょうか。最後に費用ですが、レーシックと同様にICLも保険診療になる可能性は残念ながらほとんどありませんが、クリニックごとに差はあります。ただICLはレーシックと違い執刀医の腕が大切ですから安心できるクリニックを選ぶことをお勧めします。ご参考になれば幸いです。 執刀責任者　北澤世志博

[@jollyjones4808]

手術"時"の角膜内皮細胞の減少についても教えていただきたいです。

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

ご質問ありがとうございます。 角膜内皮細胞は20歳代では2500～3000個／ｍｍ2ありますが、コンタクトレンズを長年長時間にわたり使用している方では内皮細胞が20～30％も減ってしまっている方もいます。また内皮細胞は0.5％／年で年齢的にも減少します。さてICL手術では角膜内皮細胞は2000個／ｍｍ２以上必要ですが、前述のコンタクトレンズ装用過多の為内皮細胞が減ってしまっていて手術が受けられない方、また角膜内皮疾患で内皮細胞が少なく手術が受けられない方もいます。次にICL手術での内皮細胞減少ですが、以前のホールのないICLでは手術前にレーザーで虹彩切開をしていて、このレーザーの侵襲で内皮細胞が減ることが稀にありました。しかしホールになってからは基本的に手術で内皮細胞が減ることはなく、ICLの５～10年の長期経過の論文でも経年変化の範囲と言われています。ただし他院で手術を受けられた方で、手術時にトラブルがあって内皮細胞が減った方の診察をしたことがあります。ICL手術は白内障手術と同じ内眼手術ですから、レーシックをやりながらICLを執刀している先生ではなく、白内障やほかの内眼手術に精通している執刀医のもとで手術を受けることをお勧めします。 執刀責任者　北澤世志博

[@ukaden729]

北澤先生 はじめましてよろしくお願いします 1、年をとると、水晶体は年齢とともに太くなると聞きましたが、それで水晶体とICLレンズの距離はだんだん近くなるのでしょうか。もしICLレンズを入れたら、将来水晶体と接触し、手術していない人より早く白内障になるのでしょうか。 2、虹彩と水晶体の距離も年齢とともに短くなるのでしょうか。そしたら手術をやっていない人よりは緑内障になりやすいでしょうか。(年取ったらICLレンズは虹彩と接触するなど)

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

お問い合わせ有難うございます。 まず、加齢に伴う変化ですが、ICLと水晶体との距離（Vault；ボルトと言います）は、特に術後早期にボルトが高い方は半年から1年で低くなってきます。ボルトは、術後1年でほぼ安定し、それ以降下がることはあまりありません。水晶体は加齢に伴い混濁して厚くなる方もいますが、ICLと水晶体との距離が近くなって水晶体と接したり、手術していない方より早く白内障になることはありません。これは水晶体を支えるチン氏帯の関与によると言われています。ただ、白内障は加齢性のものでICLとは関係ありませんが、平均寿命も延びており60歳を過ぎると白内障手術を受ける方が多いです。 日本では、白内障手術は年間100万件も施行されており手術の安全性も確立しています。また、強度近視の方は白内障も普通の方より早くなるので、将来は白内障手術を受けることは普通のことと考えた方が良いでしょう。 今日では、白内障手術は特別なことではありませんので。ただし、ごく稀ですが、ボルトが極端に低い場合はICL手術後数年で白内障手術が必要になることもあるので、ICL手術は、レーシックがメインの病院ではなく白内障手術がちゃんとできる病院で受けることをお勧めします。次に、虹彩と水晶体との距離、緑内障についてですが、ICLは毛様溝という虹彩裏面の周辺部に固定されており正確には周辺部では虹彩裏面に接しています。ただ、それでも慢性的な虹彩炎や眼圧上昇が起きないのはICLの素材コラマーの利点と言えます。コラマー素材のICLは1993年から使用されて既に30年になりますが、それだけ長期安定性、安全性があるものです。ICL手術をした方が他の方より緑内障になりやすいということもありません。ただし、手術時に前房深度が極端に浅い方はICL後さらに前房が浅くなるので注意が必要です。 疑問点を納得できるまで説明してくれるクリニックでICLを受けることが安心ですね。ご参考になれば幸いです。

[@ukaden729]

@@sapiatowereyeclinictokyo8565 丁寧なご説明ありがとうございます またですが、 5、もしICL手術をした場合、どれくらいしたら、クマとり手術をした方が安全でしょうか。そもそもまずICL手術してからは大丈夫でしょうか。(目の下に遺伝性クマあるので、クマとり手術もずっとしたいですが、まずはICL手術してからクマとり手術した方がいいかと思いました) 6、今は日本で生活していますが、将来もしいつか中国に帰ったら、検査のため、紹介できる眼科の先生はございますでしょうか。 都市は中国の成都です。 よろしくお願いします。

[@tsuru19]

はじめまして。動画見させていただきました。 ICLを本気で考えているのですが、私は今年43歳です。 そろそろ老眼が始まると思われるのですが、 そうすると、仮に今回せっかくICL手術を受けたとしても、 老眼が始まったらまた老眼対応レンズで60万円くらいかかってしまうのでしょうか？

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

お問い合わせ有難うございます。 まず43歳でICL手術を検討中とのこと、先ずは年齢的に今後の老眼を考慮して遠方視力を少しでも低めにすること（近視を全て治さず残すこと）をお勧めします。眼科用語ではこれを低矯正手術と言います。 20～30歳代の方と同じように術後視力の目標を1.5～2.0（近視乱視を０を目標にする手術を完全矯正と言います）希望にすると、早期に近方が見にくく老眼鏡が必要になったり、近方は見えても眼精疲労が強くなることが懸念されます。特に終日デスクワークの方は、目標視力を1.0～せいぜい1.2程度にして近視を少しでも残しておくと当面は老眼鏡なしで仕事が出来ます。ただ、現在のコンタクトレンズや眼鏡で遠方が1.5しっかり見えている場合は、そのことを受け入れるのはなかなか難しいかもしれません。 せっかく手術をするのだから、遠方はしっかり見えるようになりたいと思う方が多いのも事実です。実際、50歳くらいの方で低矯正手術の話をしても、ゴルフで遠くのボールが見えることを優先したいので仕事は老眼鏡になっても構わないとおっしゃる方もいます。確かに術後早期、場合によっては術後直ちに老眼鏡を使うことが受け入れられるのであれば、完全矯正で遠方視力を優先して手術を受ける方もいらっしゃるのも事実です。次にICL手術で低矯正手術をしても50歳～50歳半ばになると細かい文字を見るのには老眼鏡が必要になる可能性は比較的高いです。その際は老眼鏡さえかければ近方は見えますが、老眼鏡も使いたくないという場合は、遠近両用のICLに入れ替えるというのも一つの選択肢です。私が10年以上前にICL手術をさせて頂いた方で、最近老眼になってきて遠近両用のICLへの入れ替えを希望して受ける方もいらっしゃいます。最後に費用の話になりますが、当院で手術を受けられた方が将来遠近両用のICLへ入れ替えをご希望される場合は、遠近両用ICLの初回手術代金の半額の費用で受けて頂けます。ご参考になれば幸いです。 執刀責任者　北澤世志博

[@tsuru19]

@@sapiatowereyeclinictokyo8565 詳細までご丁寧にありがとうございます。たいへん信用できました。 ぜひ前向きに考えさせていただきます。 ありがとうございました。

[@bouningen7]

一般的に軽度近視だと、ICLは断られるのでしょうか？近視の後戻りが少ないなどレーシックよりもメリットが多いので、お金が高くてもICLに魅力を感じます。

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

お問い合わせ有難うございます。 まず、ICLの対象屈折度（近視の度数）については、日本眼科学会の屈折矯正手術ガイドラインで-3.0D以上、ただし中等度は要慎重となっています。以前は強度近視が対象でしたが2019年のガイドライン改定で中等度近視も対象になりました。これは、私を含めたICL研究会世話人会メンバーの学会活動や論文報告の成果ですが、現在軽度近視もガイドラインで適応に含まれるように引き続き努力しています。さて、では軽度近視の方のICL手術が、中等度や強度近視の人のICL手術に比べ何か不利になることがあるかというと全くそのようなことはありません。ただし、中等度から強度近視の方は、レーシックでは角膜をたくさん削るため裸眼視力は良くてもドライアイだけでなく視力の質の低下が起き、夜間のハローやグレアが強くなり、長期的な視力低下のリスクもあります。そこで、近視が強い方のICL手術ではそのような合併症が少ない利点が多くなりますが、軽度近視の方のICL手術は角膜切除量が少ないレーシックに比べそのようなメリットがありません。ですから、軽度近視はレーシックで良いのではないかという考えも眼科医の中にあります。ただ、最近は角膜を削ること自体に抵抗があり軽度近視でもICL手術を希望する方は多く、当院でも約20％弱の方は軽度近視の方です。上記を十分ご理解の上、手術をご希望の場合は軽度近視でも当院では手術を受けることが可能です。 ご参考になれば幸いです。　 院長　北澤世志博

[@ukaden729]

3、またまだ30代が、先日散瞳検査に行った時は角膜の周りの部分に少し白内障はあると聞きました。撮った写真を見ると確かに 少し有りますが、普段瞳はそこまで開かないため、自分も気づきませんでした。 検査の先生によりますと、生まれる時からあるかもしれませんとおっしゃったが、手術しても大丈夫でしょうか。 4、また手術後、妊娠出産にも影響がないでしょうか

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

お問い合わせ有難うございます。 まず、散瞳して始めてわかる水晶体周辺部の点状混濁はほとんどが先天性白内障で、これはよくあることで珍しくはありません。周辺部なので視力に影響することもなくICL手術において問題ににはなりません。ICL手術後の妊娠、出産も特に関係ありません。ご参考になれば幸いです。 院長　北澤世志博

[@ukaden729]

@@sapiatowereyeclinictokyo8565 ご返事ありがとうございます また、術後のボルトですが、いつもはどうの範囲でしょうか。

[@m.i.9477]

術後、パソコンやスマホなど近くを見るとき疲れやすくなったという口コミをいくつか見かけ、不安です。 予防策はあるのでしょうか（たとえば、目標の視力を2.0とかでなく〇〇くらいまでに抑えてレンズを選ぶ、とか）。 あと、運悪く上記症状が出てしまった時、近くを長時間見る時だけ老眼鏡をかけるのは有効でしょうか（レンズ交換以外の対策があるか知りたいです）。

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

まず、ICL手術では目標とする視力（レンズの度数決め）がとても大切です。視力や近視度数は日によっても変わるので、ICL手術を受ける際は必ず手術前に2度検査をしてターゲットについてよく説明してくれ相談にのってくれる施設を選びましょう。そうでないと、術後に思った以上に見えすぎる、逆に見にくいということになりかねません。手術となると、どうしても遠方をよく見たいと思い、1.5や2.0見えたいと希望してしまいがちですが、私の推奨視力は現在のコンタクトレンズや眼鏡で日常生活に支障がなければ、それと同等の視力です。手術前の日常視力以上に手術で視力を良くすると近業では疲れやすくなってしまいます。さて術後に適性と考えられる視力であっても長時間の近業では疲れやすいことは時々ありますが、まず近視の強い方ほど携帯や読書、パソコンも近くに寄せて見る癖がありますので、モノを見る距離を少し離すようにするだけでも疲れは変わります。また長時間パソコンを見続けるのではなく、30分に一度など遠方を見る（出来れば遠くの緑の木など）こと、就寝前にホットタオルで目を温めることも有効です。これらはiCL手術後に限らず一般的な眼精疲労対策です。術後近業で眼性疲労が強く老眼鏡を装用することは対照療法ですが根本的解決策ではありません。老眼鏡をかけないと近業が出来ないようでしたら、やはり目標視力が高すぎたのでレンズの度数を下げての入れ替えを推奨します。レーシックをメインにICLをやっている施設ではなく、白内障手術をメインにICLも執刀している先生でしたらICLの度数交換も安心して受けられます。 ご参考までに。 執刀責任者　北澤世志博

[@m.i.9477]

丁寧なご返信ありがとうございます！

[@user-fv7tu3lm9d]

手術にリスクがあるって言っても毎日コンタクトレンズ朝から晩まで着けてる人のリスクの方が高い気がする

[@sapiatowereyeclinictokyo8565]

コメントありがとうございます。 確かにおっしゃるようにコンタクトレンズにもリスクはたくさんあり、特に感染症と角膜内皮細胞の減少は大きな問題です。 以下は日本眼科医会のHPに記載されている《コンタクトレンズと感染症》からの引用です。「コンタクトレンズ装用に伴う合併症はどのくらいの頻度で起きているのでしょうか。～中略～非常に多くの合併症が起こることがわかりますが、感染の兆候のひとつである角膜浸潤(6.7%)や危険因子となる角膜上皮びらん(16.2%)が高頻度で発生しているのは問題です。コンタクトレンズのもたらす快適さと感染の恐怖とはまさに隣り合わせなのです。」このほか日本眼科学会HPの《コンタクトレンズ診療ガイドライン》には、「 CL 装用者を調べると，同年代の健常者に比べて角膜内皮細胞に関する coefficient of variation(CV)値や六角形細胞比率に異常が認められる場合がある.また,短期間の装用では変化のないことが多いが長期装用者では細胞密度が減少する症例を認めることがある.」と記載されています。 　日本では10人に1人がコンタクトレンズを使用していると言われていますが、最近はインターネットなどで購入して目の検査も全く受けない人が増えており、そのためコンタクトレンズによるトラブルも増えています。コンタクトレンズは高度管理医療機器ですから、眼科でちゃんと診察を受けて処方してもらうことが大切です。 ご参考までに。 執刀責任者　北澤世志博