Рет қаралды 101,415
邪馬台国論争に決着がつくのでしょうか?佐賀県・吉野ヶ里遺跡の「謎のエリア」と呼ばれる場所で、新たな墓が発見されました。6月5日に、その墓のふたが開けられ、内部から赤い顔料が見つかりました。
5日午前10時から、佐賀県の吉野ヶ里遺跡で新たな墓の発掘調査が始まりました。
■発掘調査の様子
「そのままいいですよ。」
最大で約200キロある3枚の石のふたが、重機で持ち上げられました。この瞬間に集まった報道陣は約70人です。なぜ、これほど注目されるのでしょうか。
弥生時代の大規模な集落跡で知られる吉野ヶ里遺跡は、歴史書『魏志倭人伝』に記された邪馬台国と特徴が似ていたことから、『邪馬台国九州説』の根拠とされてきました。しかし、遺跡からは邪馬台国が存在したとされる弥生時代後期の有力者の墓は見つかっておらず、「邪馬台国がどこにあったのか」という謎は、いまだ解き明かされていません。
■佐賀県・山口知事
「邪馬台国時代の可能性が高い。いま、われわれは非常に興奮してときめていて、これからどうなるんだろうという気持ちが高ぶっています。」
ことし4月、弥生時代後期、邪馬台国の時代の有力者の可能性がある墓が見つかりました。見つかったのは、これまで神社があったために手つかずだった、「謎のエリア」と呼ばれる場所です。
■中村安里アナウンサー
「今回、新たに見つかった墓は、この丘の上で発見されました。」
これまでに吉野ヶ里遺跡で見つかった墓の中で、最も高い場所に単独で見つかったなどの特徴から、佐賀県は有力者の墓である可能性が高いと見ています。今回、墓の中から、それを裏付ける副葬品が見つかるかが注目されていました。
■中村安里アナウンサー
「重機を使ってゆっくり持ち上げられます。見えてきた中をのぞいて見ますと、こちらから土しか確認できません。」
墓の中は土砂で埋まっていましたが、墓は粘土で密閉された跡が残っていて、佐賀県は「盗掘はされていない」と見ています。
■佐賀県文化財保護・活用室白木原宜室長
「非常にわずかですけど、赤色顔料・朱なんでしょうけど、赤色顔料が少々見えました。石棺の中が赤く塗られている可能性がある。」
赤い顔料は、身分の高い人物の墓に塗られていることが多いということです。
そして、新たなナゾも浮かび上がってきました。ふたのうち2枚には、外側の表面に「×」のような線が無数に刻まれていましたが、残り1枚の外側には何もありませんでした。
■中村安里アナウンサー
「そして3枚目の石蓋が持ち上げられました。そして写真に収めていますので、何か裏面に模様があるのかもしれません。」
残る1枚には、内側の面に線が刻まれていました。
■白木原室長
「バッテンをつけてからふたをしているということになりますので、そういった当時の葬儀のあり方といいますか、呪術的なこともふくめた死者に対する扱い方、葬儀の仕方を考えていくうえでヒントになるかもしれません。」
邪馬台国論争に決着をつける世紀の大発見となるのか、佐賀県は6月5日から約1週間かけて内部を調査することにしていて、埋葬された人の骨や副葬品が見つかるか注目されます。
最新のニュースは www.fbs.co.jp/... をご覧ください。
twitter FBS福岡放送ニュース(@FBS_NEWS5)でも発信中!!
/ fbs_news5