Рет қаралды 47,980
札幌市北区の大型書店。
コミックや児童向けの書籍など毎月約16万冊が届き、店員によって本棚に並べられていきます。
これらの本の多くは首都圏で製本されています。
書籍のみならずネット通販の荷物などをコンテナに積み込んで北海道内に向けて走る貨物列車。
本州からは1日20本以上が走っていて、道民の日々の生活を支えています。
一方、道内から本州に向けては…。
■坂詰怜記者:
「知内町にある青函トンネルの入り口です。いままさに本州へ向かう貨物列車がトンネルの中に入っていきますが、本州へは道内で獲れた農産品が運ばれています。」青函トンネルから遠く離れたオホーツクの北見市。
全国で消費されるタマネギのおよそ2割を生産する全国一のタマネギ産地です。このタマネギを全国へと運ぶのが貨物列車です。
タマネギの出荷が最盛期となる8月から翌年4月までの間には「タマネギ列車」と呼ばれる臨時列車を運行。
北見のタマネギにとって貨物列車は欠かせない存在なのです。
■JAきたみらい大坪広則組合長:
「トラック輸送、船もありますけど、貨物列車、鉄路が全国にいきわたっているので、細かい部分まで運ぶ意味では鉄路は大事。」
道民の生活だけではなく、日本の食料基地としての北海道を支える貨物列車。
いま、この列車が走る路線をめぐる議論が過熱しています。
道内と本州を結ぶすべての貨物列車は、函館線の函館・長万部間を通り、全道各地に荷物を運んでいます。
その函館線と並行して2030年度末に北海道新幹線が札幌まで開業する予定になっています。
JR北海道は新幹線と並行する函館線の小樽と函館の間を、黒字化の見込みがない場合は沿線自治体などとの合意のもと経営を手放すことが認められています。
そのうち、小樽と長万部の区間については道と沿線自治体が合意し、廃止を決定。
残る長万部と函館の区間は、道と沿線自治体が結論を出せずにいました。
貨物列車が通る、物流の大動脈だからです。
■担当者:「札幌延伸開業時におきましては、海線の維持により、貨物鉄道機能を確保する方向性が妥当ではないかという点に異論はありませんでした。」
函館・長万部間の鉄路存続が日本全体に関わる問題であることから、去年から国が乗り出す形で道とJR北海道、JR貨物の4者での協議を開始。
先月、「貨物鉄道を維持する方向」で合意されました。
■JAきたみらい大坪広則組合長:
「うちの7割近くがJR貨物、そういった意味では生産現場の人間も含めて本当にありがたい、これからも生産に不安のない形ができたのかなと思っています。」
鉄路存続の方向性は示されたものの、まだまだ厳しい道のりが続きます。貨物列車以外にも特急や普通列車が走り、沿線住民の生活を支えているこの路線。
一方で利用者数が少ないとして去年3月には函館・長万部間の5つの駅が廃止となりました。
函館・長万部間を乗客を乗せる在来線として残すかどうかは沿線にある7つの自治体で今後議論が進められます。ただ、在来線を残し、沿線自治体などが出資する第3セクターで運営した場合30年間の赤字額はおよそ817億円と試算。
自治体の中には否定的な意見もあります。
■長万部町木幡正志町長:
「乗降客数が非常に減っているところもありまして、維持するとなったら、将来的に財政が持つのかい、いまは1年2年我慢できても、10年20年長いスパンで考えた時には財政的にはかなり厳しい。」
仮に乗客を乗せる在来線が廃止となり、貨物専用路線となった場合、全国で初めてのケースに。年間数十億円とされる費用をだれが負担するのか、その仕組みが整っていないのが現状なのです。
貨物列車を走らせるJR貨物が線路を維持管理することはできないのでしょうか。
■JR貨物安田晴彦支社長:
「基本的には旅客会社の鉄道施設を利用して貨物列車を運航していることから、現時点において当該線区を維持管理していく保線要員を有していないもので、すべての関係者が協力して要員を確保していくことが必要だと思います。」
しかし、こうしたJR貨物の姿勢に地元自治体は釘を刺します。
■長万部町木幡正志町長:
「この区間だけ関わる地方自治体に負担せよということについては、いささか問題ある貨物を走らせるための、踏切の管理とか、除排雪だとか、それについてはJR貨物さんも真剣にトライしてもらわないと自分たちの使命感を持ってやってもらうのが一番。」
日本全体の物流を担う函館線の長万部・函館間その重要性から鉄路維持の方針は決まったものの、解消すべき課題は数多く残されています。
▼HTB北海道ニュース 公式サイト
www.htb.co.jp/...
▼情報・映像提供はこちらから「イチオシ!!動画ポスト」
www.htb.co.jp/...
▼HTB北海道ニュースのSNS
Twitter / htb_news
Facebook / htbnews
TikTok / htb_hokkaidonews
#RED BEAR #HTB北海道ニュース #北海道 #ニュース