(ごめんなさい、いい動画見つけたついでに語らせてください。) Kenny G、確かにこの人の作る曲はジャズではないかもしれません。 どちらかといえば、その実力をもってサックスの可能性を広げた人なのではないのかなと。 ご本人の言ってるように、楽器によるイメージの既成の枠に収まらないような曲を、ひいてはボーカルがいながらサックスも主役になるような曲もできるんだぞ、ということを主張したいのではないのかなって改めてこの動画を見て思いました。 動画に出てきたSongbirdという曲は映画「プリティー・ウーマン」の中で使われていますし、ホイットニー・ヒューストンやマイケル・ボルトン、セリーヌ・ディオンにシャンテ・ムーアらの曲に参加したりと、その実力あればこその第一線での活躍だと思います。 ジャズという既成の枠の中では確かに異端でしょう(私もジャズが聴きたいときにはまず候補に挙がりません。)が、第一級のアーティストであることは間違いないと思ってます。 ジャンル如何ではなく、あくまでKenny Gというスタイルなのだと解釈しています。 嫌いな人に無理に進めたりはしないけど、ぜひ聴いてみてほしいなぁ。 個人的おすすめ(ごく一部) Songbird Havana Sentimental Love theme from Romeo and Juliet (カバー) 以下ボーカルあり ホイットニー・ヒューストン「All The Man That I Need」 マイケル・ボルトン「Missing You Now」 シャンテ・ムーア「One More Time」
まあ、ここに来ている人たちの多くは音楽的にサッチモを理解するには素養が足りないようなので、文字でそのごく一端を紹介しておきましょう。 このWhat a wonderful world は、「この世は極楽だイエーイ」と言う歌ではありません。そこがこのスレ主やケニーGが理解していないところです。作られたのはベトナム戦争当時。「戦争や差別は続いているけれど、最後は愛が解決してくれるだろう。それがこの素晴らしい世界なのだ」という歌です。 1970年にサッチモ自身が再録音していて、その冒頭でこの歌の意味が語られています。 サッチモの歌には、最初の録音から戦争や差別に対する哀しみが込められています。音楽的テクニックとしても、微妙な音程のベンドやイントネーション、アクセントの付け方が素晴らしいのです。それらを、ケニーGはイントロからしてぶち壊して、「この世は極楽だイエーイ」とやっているのです。 だからメセニーは怒ったのです。 まあ、こう書いてもなお、分からない人には分からないでしょうけど。