朗読 谷崎潤一郎『神と人との間』Ⅰ

1923年（大正12年）～「中央公論」にて連載。
谷崎潤一郎と佐藤春夫の間で起こった「小田原事件」を下敷きに虚構をおりまぜて小説化した問題作。
※「小田原事件」とは、谷崎潤一郎が妻千代夫人を佐藤春夫に譲ると約束していたにもかからわず、約束を反故にしたため佐藤春夫が怒って二人は絶交状態になったという事件。谷崎の気が変わったおもな原因は、千代夫人と離婚して、千代夫人の妹せい子（『痴人の愛』のナオミのモデル）と結婚するつもりだったのが、せい子に断られたため。結局、1926年（大正15年）に佐藤と谷崎は和解、1930年（昭和5年）、千代夫人は谷崎と離婚し、佐藤と再婚した。
＜登場人物＞
穂積：長野県出身の医者。
添田：悪魔派と言われる作家。
朝子（照千代）：添田の妻。
幹子：添田の愛人。
• 朗読　谷崎潤一郎『神と人との間』Ⅱ
＜関連作品＞
谷崎潤一郎『蓼喰ふ蟲』
• 朗読　谷崎潤一郎『蓼喰ふ蟲』㊤
佐藤春夫『秋刀魚の歌』
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谷崎潤一郎
1886年（明治19年）7月24日 -
1965年（昭和40年）7月30日