JGTOがJPGAから独立した時点でJPGAのトーナメントプロ資格は技能資格であってトーナメント出場資格ではなくなりました。しかし、レギュラーツアーはJGTOが運営しているのでQTが出場資格ですがシニアツアーはJPGAが運営していますので出場するにはJPGA会員である必要はあるのでそのときJPGAのトーナメントプロ資格は重要になります。しかし、JPGAトーナメントプロ資格ではなくてもJPGAティーチングプロ資格保持者もJPGA会員であるのでシニアツアー出場への道はあります。他にはJPGAが主催している日本プロゴルフ選手権にはJPGAトーナメントプロ資格者の中で推薦出場はわずかですか可能です。しかし、今年、JPGAはトーナメントプロ資格テストを2年後くらいに廃止する発表をしていますのでJPGAのプロテストはティーチングプロテストだけになります。JPGAのプロテストに合格してJPGA会員になるメリットと言えば日本のほとんどのゴルフ場のラウンドフィーがメンバーフィー又は無料(キャディフィー、諸経費、税金は別)になる事です。JPGAの方が世界的にはJGTOより有名なので海外のゴルフ場プレイでもプロ価格でプレーできるケースは多くなります。この点がUSGTFなどよりメリットあります。ファイナルQTまで行けない方は早めにティーチングプロ専念に方針を変える方がいいと思います。JPGAのティーチングプロは合格してから講習会が約1年あり、それなりにまた費用がかかります。ただJLPGAは3年から4年必要ですので男子のJPGAの方がA級ではなくB級であれば1年くらいですむのでJLPGAよりはお金も期間も短くて済みます。これらの金額、期間を考えるとUSGTFの方がいいかもしれませんがUSGTFの場合は上記のように日本でラウンドフィー特典のあるゴルフ場はまれでしょう。長い目で見ればラウンドフィー特典のあるJPGA会員の方がいいかもしれません。いずれにしても弁護士、医師、自動車運転免許のような日本国が決めた免許制の資格ではなく、必須ではないので資格がなくても法的規制はなく、ティーチングプロはできます。人気ティーチングプロになればJPGAの資格もUSGTFの資格もいらないとも言えます。資格があってもなくても人気がないと生活できないティーチングプロ。ファイナルQTまで行けないと稼ぐ以前に試合出場できないツアープロです。何処の世界でもプロは厳しいです。今はサラリーマンでもリストラがあり安定生活はないですが家族を養うためにどんなところでも稼ぎに行くという感じですね。余談:USPGA(PGA OF America)のティーチングプロになるのもゴルフのラウンドテストもありますがプロショップなどクラブプロとしての教育プログラムPGM(Professional GOLF Management)があり、これに卒業するのはけっこう大変らしいです。PAT(Playing Ability Test)と呼ばれる実技テストに合格した後、6ヶ月間のゴルフ場勤務を経て、PGA Apprentice(見習い)として登録。PGA of Americaには、PGM (Professional Golf Management Program)と呼ばれる自主学習プログラムがあり、レベル1,2,3に分かれています。PGA of Americaから送られてくる教科書を読んで勉強し、巻末にあるアクティビティ(実習をともなう宿題)をこなし、準備ができたらフロリダ Port St. LucieにあるPGA of America Learning Centerに試験(Check Point)を受けに行きます。各レベルの試験に合格したら、PGA公認プロフェッショナルになります。PGMに登録してから2年以内にレベル2へ進まねばなりません。PGMに登録したApprenticeの実に50%以上がCheck Pointを通らずにドロップアウトしてしまうのだそうです。この事態を憂えたPGA of Americaが、Accelerated Programを立ち上げました。セルフスタディではなく、クラスに通って先生の授業を受け、そのあとCheck Pointで試験を受けるという、計7週間のプログラムです。なのでJPGAティーチングプロの方がPGA of Americaのティーチングプロよりなりやすいとも言えます。なので米国でもよりティーチングプロになりやすいUSGTFがあるのでしょう。