ご視聴、コメントありがとうございます。 原著論文1)には、stage threeの項で 「The basic limb synergies or some of their components are performed voluntarily and are sufficiently developed to show definite joint movements. (一般的な四肢のシナジーまたはその構成要素の一部が随意運動によって観察され、明確な関節運動を示す)」とありますので、明確な関節運動がみられる場合ステージ3、ということになります。 この原著論文は明確な基準が細かく書かれていないので、上田式12段階片麻痺評価法も併用すると基準がわかりやすいと思います。この上田式では、③伸展共同運動、④屈筋共同運動の2つの評価において、片方不可能でも、もう片方が不十分の範囲でも動かせればステージ3に属する説明になっています(たとえば屈筋共同運動では、【0~臍/臍~乳頭】が不十分の範囲、【乳頭以上~耳】が十分の範囲になります)。ですから、0~臍の範囲でも動かせていればステージ3となります。(正確には上田式的にはⅢ-1、と表現されます) ただブルンストロームも回復過程には個人差があり、明確な基準を引くことはできないと言っていますので、Ⅱ~Ⅲの移行期、などの表現もありかと思います。ただ明確にした方が共通言語として話しやすいので上田式の基準を併用するといいと思います。(この動画もブルンストロームと上田式を組み合わせています。)