【ペンテコステ礼拝LIVE配信】2024年5月19日＠山手町教会動画配信サービス

おはようございます。本日の主日礼拝は10：30からです。本日は聖霊降臨日、ペンテコステの礼拝です。私たちとともにオンライン上で神様に礼拝をささげたい方、大歓迎です。チャンネルは礼拝開始10分前から開き、開始5分前には会堂内の音響が流れ礼拝に向け、堂内の皆様とひとつ心になって備えることができます。心から主を賛美し、ともにいけるまことの神様に礼拝をおささげしましょう。説教要旨は以下の通りです：
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
2024年5月19日　ペンテコステ礼拝説教要旨
聖　書：エペソ人への手紙5章18から21節
説教題：聖霊を知る
古くは「酔っぱらっている」に始まり、「西洋狐つき」と言った直接的なものから、「ペンテコステ、、、ああ、あの「゜」が落ちてるやつね（読者よ悟れ）」などと言ったひねったものまで、まあ色々言われてきた私たちの「宗派」だが時代は変わった。20世紀にはじまったペンテコステ運動に端を発する聖霊運動は教派を越え、その拡大は止むことがない。聞くところによれば、ベネディクト16世、フランシスコ教皇付きの説教者であり、聴罪司祭のカンタラメッサ枢機卿はカトリックの聖霊刷新運動の唱道者であるというし、シンガポールなどでは聖公会の主座聖堂の夜の礼拝は、聖堂にドラムの音が響き渡り、ワーシップソングが歌われている。今から二十年ほど前、イギリスの神学者、Ａ．マクグラス博士が予見したペンテコステ派の伸長は現実である。だが浮かれてはいけない。この良きペンテコステ（聖霊降臨日）の日、もう一度聖霊について理解を深めたい。
Ⅰ．聖霊と「イエス」
　ルカ4:1には「さて、イエスは聖霊に満ちて、、、」とある。これは我らが主の地上生涯が常に聖霊の支配の内にあったことを暗示させる表現であり、使徒行伝においては類似の表現がキリストの如くに殉教したあのステパノにも用いられている。（使徒6:10、7:55）。イエスは聖霊充満した存在の究極のモデルであり、人が聖霊の満たしを受け続けるなら、イエスに似た者になることがわかる。他方で聖霊はイエスによって規定されてもいる。ローマ8:9には神の御霊がキリストの霊であり、それこそがその人をキリスト者たらしめるものであると書いてあるし、イエス自身も「わたしが父におねがいすると、父はもう一人の助け主をお与え下さり、、、（ヨハネ14:16）」と言って、ご自身と聖霊の間にある同質性を主張する。これは重要な指摘である。なぜなら聖霊は「霊」であるがゆえに、このイエスとの関連を軽視すると、途端に奇妙なことになってしまうからである。Ⅰヨハネ4:1以降にあるように闇雲に霊を唱える偽教師に盲従することがないためにも、みことばによる吟味を常に大切にしたいものである。
Ⅱ．聖霊と「教会」
　日曜学校の教案などを見ると「ペンテコステは教会の誕生日です」と言った記述がよくある。確かにイエスが使徒1:8で語った通り聖霊が下ったとき、聖霊によって動かされる、新しい神の民が誕生した。そして初代教会の様子を見ていくなら、サマリヤに福音が伝えられたのも（使徒8章）、ペテロがヨッパからカイザリアにあるコルネリオの家に赴いたのも、ペテロをはじめとする初代教会が合議し練り上げた「戦略」や「戦術」の結果ではなく、聖霊の導きと促し、いや押し出しの結果であった（参・使徒10:34）。最近は「斜め上」なることばがあるそうだが、聖霊は常に私たちの思いの「斜め上」へと私たちを導かれ、私たちが神ご自身の素晴らしさを体験できるよう、励ましておられるのである。
Ⅲ．聖霊と「あなた」
　更に聖霊は私たち一人一人のキリスト者と深くかかわっている。Ⅰコリント12:3に「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』と言う事ができない。とあるように、聖霊は私たちの救いの最初から密接にかかわっておられる。その意味で言えば、「聖霊を受けていないクリスチャン」は一人もいない。だが、だからと言って、「わたしは聖霊によって生まれ、神の子とされたから、もう充分、これ以上何を求める必要がある」などと考えるのは大間違いだ。エペソ5:18以下において、パウロは「御霊に満たされ（続け）なさい」と言っており、同じく「どんな時でも御霊によって祈る（6:18）」ことを勧めている。そのように聖霊充満を求め、聖霊充満の状態を保ち続けるなら、そこには神への感謝と、真実な礼拝と、喜びをもって互いに仕えることが可能になり、律法が決して否定し得ない御霊の実がその人の人生を美しく飾るようになるのだ。
＊　　　　　＊　　　　　＊
　去る3月20日夜、名鉄空港線の特急電車が橋の上で立ち往生するというトラブルがあった。原因は風速25メートルを超える強風によって、3か所あったパンタグラフの全てが損傷したことにあったという。電線には150トンを超える電車を時速120キロで走らせることのできる直流1500ボルトの電流が流れている。しかし接触して、電気を導き入れるパンタグラフが壊れれば電車は一瞬にして無用の長物だ。友よ、イエスがそうであるように、聖霊もジェントルなお方である。だとすれば電車がパンタグラフを押し付け、集電して力強く前進するように、私たちも心の扉をあけ放ち、「聖霊様を認め、受け入れ、歓迎し、全てを委ねよう」ではないか。聖霊充満こそ結実の人生のカギである。