【例題2(中央大)の補足説明】 〈語彙リスト〉 ・ability「名:能力」(ableの名詞形) ・able「形:有能な/可能な(できる)」 ・the ability to V「Vする能力」 (to Vは形容詞的用法) ・learn to V「Vするようになる/Vできるようになる」 ☆「study」と「learn」の違い study「勉強する(過程重視)」 learn「勉強した結果それを"習得した"(結果重視)」 だから、 「study hard」とは言えても、 「learn hard」とは言えません。 ☆studyは多義語「①勉強する/②研究する」 ・in harmony with 〜「副:〜と調和して」 ↕︎ ・out of harmony with〜「副:〜と調和しないで」 ・depend「自:①頼る/②次第だ」 ・depend on 〜「①〜に頼る、〜に依存する/②〜次第だ、〜によって決まる、〜に左右される」 (=depend upon 〜) ・depend on A for B「AにBを頼る」 (upon) ・It depends.「状況次第だ。(時と場合による)」 (=That depends.) 「前置詞(ぜんちし)」とは? ➡︎名詞の「前」に「置」かれた「詞(ことば)」 「前置詞の働き」とは? ➡︎"前置詞+名詞"で「形容詞句」または「副詞句」となる 形容詞句= SVを含まない形容詞のカタマリ 副詞句= SVを含まない副詞のカタマリ ☆"前置詞+名詞"は「S(主語)」になれない [接続詞の種類] ①等位接続詞 ②従属接続詞(=従位接続詞) ①等位接続詞(とういせつぞくし)とは? ➡︎「左と右で"同じ形をくり返す"接続詞」 =「左と右で"文法上同じ形をつなぐ"接続詞」 (例)"同じ形のくり返し" 語 and 語 句 and 句 節 and 節 文 and 文 名詞 and 名詞 前置詞+名詞 and 前置詞+名詞 動詞 and 動詞 原形 and 原形 現在形 and 現在形 過去形 and 過去形 未来形 and 未来形 ing形 and ing形 to V and to V SV and SV 代表的な等位接続詞は3つ 「and / but / or」 等位接続詞は全部で7つ 「for / and / nor / but / or / yet / so」 7つの頭文字をとって 「fanboys(ファンボーイズ)」と覚える。 ②従属接続詞(じゅうぞくせつぞくし)とは? ➡︎「副詞節をつくる接続詞。ただし、that / if / whetherは名詞節"も"つくる」 副詞節= SVを含む副詞のカタマリ 名詞節= SVを含む名詞のカタマリ 別名「従位接続詞(じゅういせつぞくし)」 [副詞節として出てくる3パターン] ⑴文頭:[従属接続詞 S'V'], SV. ⑵文中:S,[従属接続詞 S'V'], V. ⑶文末:SV[従属接続詞 S'V']. [名詞節として出てくるパターン] ⑴ that S'V' ・SOCになる「〜ということ」 ・同格(=)をつくる「〜という〇〇」 ※ that節は原則「前置詞のO(目的語)」になれない。 しかし、例外が2パターンあり。 ・in that S'V'「S'V'という点で、S'V'なので」 ・except that S'V'「S'V'を除いて」 =but that S' V' =save that S' V' ⑵ if S'V'「〜かどうか」 ➡︎原則「O(目的語)」にしかなれない ☆ifが名詞節を取れないパターン(whetherは全てOK) ・「S(主語)」になれない(☆例外アリ) ・「C(補語)」になれない ・「前置詞のO(目的語)」になれない ・Oの位置であっても「if or not」という形では置けない(☆例外アリ) ・「to V」を直後に置けない ・「同格(=)」をつくれない ☆例外アリ ・「形式主語構文(仮主語・真主語構文)」ならif節は真主語(真S)として使える。 ❌〈If weather will be fine〉is not important. S V C ⭕️〈It〉is not important〈if weather will be fine〉. 仮S V C 真S ・Oの位置であっても「if or not」という形では使えないが、「if 〜 or not」という形であれば使える。 ❌ I don't know〈if or not he will come tomorrow〉. S V O ⭕️ I don't know〈if he will come tomorrow or not〉. S V O ⑶ whether S'V'「〜かどうか」 ☆ whetherは「万能」 ・「SOC」になる ・「前置詞のO」になる ・「to V」を直後に置ける ・「or not」を"直後"でも"語尾"でも置ける ・「同格(=)」をつくれる ☆"前置詞+名詞"は「S(主語)」になれない ☆前置詞を見たら「どこまでか」を考える ☆等位接続詞(and / but / or など)を見たら・・・ ①「右側の形」を見る ②左側で「右側と同じ形」を探す ③3つ以上の接続は「A, B, and C」になる ☆「名詞構文」とは? ➡︎「英語の品詞では名詞にあたるものを、動詞に読みかえる技術」 =「英語は名詞が好きな言語であるのに対して、日本語は動詞が好きな言語から生まれるギャップを埋める技術」 ☆名詞構文の原則 ➡︎「カタい名詞は文章に展開」 =「直訳するとカタい名詞は、文章に展開して読む(訳す)」 ☆A of B(名詞 of 名詞)の訳し方 ①主格のof(B【が】Aすること) ②目的格のof(B【を】Aすること) ③所有格のof(BのA/Bが持っているA) ④同格のof(B【という】A) ※③が直訳 [主格のof](B【が】Aすること) ↓ the ability of individuals to learn to live in harmony with others 【直訳】 「他人と調和して生活するようになる個々の人間の能力」(訳がカタイな??) ↓(名詞構文の知識を活かして訳す) 「個々の人間【が】他人と調和して生活するようになれること」 ※ the ability of A to V「VするAの能力」 = A be able to V「AがVできること」 (On the ability[of individuals] [to learn to live (in harmony with others)]) depends V 名 名 〈the future (of mankind{and}the world)〉. S 「個々の人間が他人と調和して生活するようになれることに、人類と世界の将来はかかっているのである。」 (=人類と世界の将来は、個々の人間が他人と調和して生活できるようになることによって決まる。)