八甲田雪中行軍遭難事件

[@ceciliaito252]

八甲田山はそんなに険しく高い山々ではないので、当時の陸軍上層部も歩くのにちょうどいいと考えてたかもしれない。当時の陸軍上層部の無知と横暴が招いた悲劇であるが、映画でもあるように初夏の八甲田は本当に美しい。このシーンで涙が止まらない。芥川也寸志の壮大で哀愁帯びた映画音楽を思い出すと当時の人たちのことを不憫に思い慈愛さえ感じてしまうのはその音楽の美しさだと思う。初夏の十和田はあれほどまでにも美しく新緑は目も開けていられないほど輝かしく神々しい。なのに冬になると－25度の寒さになり全てを寒気で覆い尽くし天国から地獄へと豹変する恐ろしいところです。当時日露の関係もぎくしゃくしており防衛のためとして雪中行軍を計画してたらしいが、実際ドイツ軍もロシア国内に入ったもののあの屈強なドイツ軍ですら寒さには勝てずに撤退していったというから、最初から無理があったのでしょう。この寒々とした事件を当時の人たちを無知といってしまいましたが、その当時は無理でもなく陸軍の名誉にかけてのことだったに違いありません。そこの微妙な人間の崇高性を芥川也寸志氏の音楽が表現している。この事件は、映画で大変な評判を呼ぶと共に八甲田という名前も日本国じゅうに広まった。後世に残る名画であり、忘れてはいけない教訓でもあると思う。