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演奏:
マリンバ 西久保友広
パーカッション 柴原誠
曲目解説
『二打奏宴 ―マリンバと打楽器のための―』
この作品は、打楽器奏者でありマリンビストの西久保友広氏の委嘱により2019年春から作曲、同年11月に脱稿しました。作曲にあたっては、マリンバと打楽器という、同属性のデュオという特徴を最大限に生かそうと企図しています。特にマリンバはソロ的な立ち位置を取り、打楽器はそれと対峙するオーケストラの要素、つまり協奏曲的構図をこの作品では試みています。
曲は4つの特徴的な部分より構成されています。マリンバの静かなパッセージから始まり断片的なモチーフを奏でる中、打楽器はそのフレーズに呼応します。続いてカデンツァ的な部分で、マリンバと打楽器の間(ま)の空間を表出します。その超時間的な音を受けて、呪術的・念仏的なオスティナートが打楽器により始まり、次第に高揚して最終部分のアレグロへ突入します。「二打奏宴」というタイトルは、打楽器デュオによる狂詩曲的な意味合いを込めた作者が造語したものです。
(和田薫)
出版 風の音ミュージックパブリッシング
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