ＦＭラジオ劇場 「涙の霧の向こうには」 NHK-FM

ＦＭラジオ劇場 「涙の霧の向こうには」
原作　竹内日出男
出演　日下武史　松本典子　中村多恵子　伊藤友乃　安東千恵雄　鬼頭昭夫　辰巳柳太郎　他
演出　高沢裕之
放送日　1982.08.28
カセットテープから取り込みました。ノイズ・伸び等ご容赦下さいませ。
下記のチャンネルでも、古い番組をＵＰしています。[channel F]
/ channel

[@framedrop5131]

うわー、懐かしい！ 土曜日の夜9時からでしたね。毎週必ず聞いていました。 私が好きだったのは「異邦人来る」と「平泉幻想」です。 「異邦人来る」は火星に水がなくなり地球に水を求めて来た異星人（どうやら植物のようなもの？）の話で、冨田勲さんの「月の光」をBGMにしたラストがとても印象的な作品でした。 なお、この題名の”異邦人”とは地球に来た異星人のことでもあり、また劇中のロシア軍人捕虜のことでもあり、 さらに日本人女性”ももこ”のことでもあり、さらにさらにももこが産んだ”青い目の子”のことでもあるようです。 作品では言葉による場面場面の細かい説明はあまりないのですが、逆にそれが聞き手の想像力を掻き立てて引き込まれる作品でした。 「平泉幻想」はうかばれぬ静御前が現代の毛越寺に現れるお話。主人公の夢の中の義経のたった一言に救われるというものでした。 静御前は、義経に愛されていなかったと800年もの間、この世と彼岸との間にある”中空”で苦しんできたのだが、 主人公の男が毛越寺で見た夢の中における義経は、静のことを気にかけていて、そして死の間際に「静」と叫ぶ。 この一言によって静御前は800年苦しんできた心を解き放つ・・・ この「涙の霧のむこうには」も覚えています。 「大小二体の白骨を発見、収容致し候。詳しくは申し上げぬがよかろうかと・・・」 うーん、なんとも悲しい・・・なぜそうなってしまったのか・・・ あと、題名も内容も覚えているものは・・・ 「傷跡」 「十和田 春秋」 「幽霊海戦」・・・（これは”ラジオ劇場”による放送ではなかったかも。”ラジオ劇場”は後に番組名が変わりましたのでその頃の作品かも・・・） などでしょうか。 ほかにも題名は思い出せないけど内容は覚えているものはたくさんあります。 良い番組でしたね。 また、出演者の語りが非常に良かった。さすがプロの方々ですね。 最後になりましたが、日下武史さんのご冥福をお祈り申し上げます。