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撮影直後に風邪を引きました。体調が悪い中でこの文章を書いています。
次に撮影できるのは一週間以上後になるかと思いますがご了承ください。
集団授業、学校ではなく、特に予備校などでの教育サービス業における授業について思うことを書きます。
昔から思うのですが、生徒満足度が高い授業(アンケートが取れる授業、顧客を集める授業)と、生徒が合格する授業(成績が上がる授業、生徒に必要な授業)は必ずしも一致するとは限らないと考えています。
ここで、生徒の満足度が高い授業とは、生徒にとって授業の必要性を感じさせる授業です。授業する側から言うと、目の前の集団で一番成績の高い子でも解けない問題、もしくは知らない解法を、その集団で一番成績の低い子でもわかるように説明・授業する、ということです。そうすると、一番成績の高い生徒にも授業の必要性を感じさせることができ、生徒数が増えていき、合格実績も増え、教育サービスとして利益を上げることが可能になります。もちろん授業アンケートの結果も良くなります。ビジネスである以上、どうしてもこのような形での運営をせざるを得ないですが、これには多くの問題点があります。
目の前の生徒にとって必要以上に難しい問題・いらない知識を提供し、生徒側にそれを復習する時間を強要してしまいます。しかも、授業する側も、生徒の側もその問題点に気づいていないことが多いです。もう少し表現悪く言うと、塾・予備校側が抱えていれば、勝手に合格する生徒をいかに大人数抱えるか、の世界になっている面もあります。明日試験を受けても志望校に合格する生徒に対し、授業の必要性を感じさせるため、合否に関係ないレベルのとんでもなく難しい問題を扱っていたりします。何度も言うとおり、ビジネスである以上、仕方のないことだと思いますが、
塾・予備校に通う側、生徒の側はこの事実を知っているべきです。
生徒が合格する授業(成績が上がる授業、生徒に必要な授業)については、生徒それぞれの状況があるので一概には言えませんし、他人が生徒の成績を上げる、というのは世間一般が思うほど簡単なことではないと思います。ましてや「合格させる」などということは他人には不可能だと思っています。
一つ言うなら、僕はその問題が解けた生徒・解ける生徒に解説を聞いてもらおうとはしていません。集団授業中にも、解ける子はどんどん先解いてて、と言うようにしています。解説が必要な子だけ耳を傾けて、とよく伝えます。解説を聞いてノートをとるよりも、問題が解けるなら実際にその時間、手を動かして解いてもらった方がその生徒にとって有益だからです。
しかし、全てが解ける問題で、その時間が続くと、塾・予備校に通う必要なくね?と思い始める生徒が出てきます。その通りなので、塾・予備校側は集団授業で、勝手に合格する生徒を抱えるために、実際に合格に必要なレベル以上の授業をすることになります。
ある種のジレンマというやつですね。
今回はある程度成績が良い生徒に対する集団授業のあり方について書きましたが、成績の良くない生徒に対する授業のあり方についても、覚えていたら近いうちに思うことを書きます。