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福島県福島市のJR福島駅前の再開発。2月2日大幅な計画の変更があった。
2日に発表された計画変更について、当初は12階建てでホテルやオフィス、商業施設などが入ったビルを官民一体となって建設する予定だった。
しかし、これが民間と福島市の建物が分けられる。ホールや会議室が入る福島市の施設は縮小する。2日は2つの案が示され、9階建ての予定が6階もしくは4階建てにし、膨れ上がった建設費を当初の予定通りにするということだ。オープンは早くて3年後の令和9年(2027年)の予定だ。
<市民からは落胆の声>
一方、テナント交渉が難航している民間の建物のオープンは未定だ。市民の期待も高かっただけに、落胆の声が聞かれた。市民は「福島駅前の一等地なのできちんと建物が出来ないと」「ちょっと時間がかかったり(市と民間)連携が取れていないのは残念」と話していた。
さらに、駅を挟んで反対側、西口で5月にイトーヨーカドー福島店の閉店も決まっている。福島駅周辺での「賑わいの消失」は大きな課題だ。
<計画の変更を議会に説明>
2月2日は午後1時から福島市や再開発組合が、議会へ計画変更の説明をしていたのだが、議員からの意見や質問も相次ぎのべ3時間半続き「これでは駅前の賑わいというのは創出出来ない。そういった場当たり的なまちづくりっていうのは、いかがなものか」など、議員からは厳しい声が挙がった。
<テナントとの交渉難航>
計画変更の背景の1つには、テナント交渉の難航がある、現時点で入居が確定しているテナントは1社もない。交渉の難しさについて、福島駅東口地区市街地再開発組合の加藤眞司理事長は「ご承知のように資材とか工事費が高騰した。その費用を、家賃がその辺と同じく上がっていくのかというと、そうも行かない」と話す。
<福島市長 現状踏まえスピーディーに>
福島市の木幡市長は「再開発事業としては、市と民間が一体として取り組みますので、そういった面でより円滑な運営に努めていきたいと思っています」と話した。
<地域経済のこれからに懸念の声>
福島市は駅西口のイトーヨーカドーの撤退、パナソニック福島工場の閉鎖など、市の経済はどうなるのかと懸念の声が挙がっている。再開発も、単純にビルの建設だけではなく、そこから生み出される人の流れとともに「福島の未来をどうしていくのか」という大きな展望につながる計画。それだけに、今回の計画見直しは、市民に不安を残すものであり、福島市には早く明確なビジョンを示してほしい。