前年秋に「BUST WEST HIP」が発表された翌91年春、シングル「首つり台から」のB面に収められた曲。映画の主題歌として制作された楽曲のようだが個人的にはブルーハーツの事実上の終わりを示唆するような曲。デビュー以来ほぼ中断なく続いた怒涛のライブツアーやアルバム発表でどこか燃え尽き症候群のようになってしまった感と、たった数年で日本一といってもいいほどの地位を確立してしまった現実をうまく受け入れられず苦しんでいるような感と。こういった河ちゃんの繊細さ、それを楽曲化する才能はこのバンドに必須の要素だったんだとあらためて思わされる。