日本の航空会社が導入する可能性は現状低いですが、キャビン内の快適性向上やブランド力を高めるといった点では可能性はゼロではないなと思います。特にJALに関して言えばA350導入の印象が強いので可能性は低いようにも思えますが、現時点で国際線専用機材として確定発注しているのは13機のA350−1000のみ。A350-900の国際線導入はオプション発注が25機分はあるものの現状未定。コロナの影響でJA701J~JA711JのB772ER x 11機に加え数機のB767-300ERが国際線から引退、さらに現時点でZIPAirにJA822J,JA824J~JA827Jの5機のB787-8を移管。JA850J~JA859JもZIP機材として導入決定。また今後はB787も後継機材の候補となっている老朽化が進むA44タイプのB767-300ERの更新も控えています。世界中で機材の不足が深刻で納入スケジュールもパンパン。全てをA350で補うのは納期的に見て少し不安な部分でもあるかと思います。前例のない最新のキャビンになると公表したように、今後A350−900/-1000を国際線のFクラス付きプレミアム機材として最重要路線で運航するなら、価格と納期次第ではJALもB787−10ERを導入し、B787-9で4機ある悪評高いE91という50席以上のビジネスクラスクラスを窮屈に配置した機材の更新をした上でプチ重要路線(F需要はないけどC需要が旺盛な路線)に投入するのもアリかなとは思います。ZIPAirもだいぶ好評で混雑している様ですし、数年先にはJALから移管した初期導入組のB787も更新期がきますので後継機としてはB787-9と共に面白い存在だと思います。JALグループ的に見れば10機〜15機くらいの潜在需要はあるかもしれません。