Рет қаралды 3,467
シカなどの野生動物による農作物への食害は生産者にとっては一大事です。
そんな動物たちを畑に寄せ付けない商品が開発されました。最大の特徴は、そのにおいです。
北海道内のあるシカの飼育牧場で撮影された実験の映像です。
白いエサ箱に、ある液体をしみ込ませたスポンジの容器を入れます。
シカが1頭エサを食べようとゆっくり顔を近づけます。
すると、次の瞬間、ピョーンと飛び上がり、その場を離れていきました。
また、別のシカが近づいてきました。
しかし、エサ箱に顔を近づけると、ピョーンと飛び上がり、エサを食べるのをあきらめました。
シカたちが飛び上がるほど嫌うモノとは?
実験を行った根室の水産加工会社を訪れました。
あの白いエサ箱に入っていたのは、ここで作られた液体です。記者がにおをかいでみると…。
ナギーブ モスタファ記者
「すごい、 すごい強烈な、生き物が腐ったような強烈な臭いがします」
研究機関でも、「測定不能」の臭いと判定された、この液体。その正体は?
吉田水産バイオ事業所 辻 宰課長
「これはヒトデ。ヒトデをミネラル水につけて発酵させている」
正体はなんと、ホタテなどを食べることで漁師たちから厄介者扱いされるヒトデです。
商品開発のきっかけは厄介者のヒトデを何か活用できないか、そんな思いからでした。
手始めに、漁師たちから集めたヒトデで畑の肥料を作り販売したところ、思わぬ声が届いたといいます。
吉田水産バイオ事業所 辻 宰課長
「(液体肥料を)まいたあとに動物が嫌がって来なくなったという声が多かった。(忌避剤を)つくってはどうかと」
そこで、2023年8月から販売を始めたのが、ヒトデを長い間漬け込んで発酵させた液体、その名も「強臭力(きょうしゅうりき)」です。
10倍から20倍に薄めて動物が入って欲しくない場所に置くだけで、半径3~4メートルに効果があるといいます。
さらに、8日から新たな実験が始まりました。
大手電気メーカーと開発したこちらの装置。野生動物役の記者が近づくと…。
センサーが感知し、あの液体が対象物に向かって噴射されるのです。
吉田水産バイオ事業所 辻 宰課長
「畑の外周とか道路の外側とか、線路の外側とか、近づいたり入れたくないところに噴霧してにおいで忌避させる」
かつては、海の厄介者だったヒトデが野生動物から森や畑を守るのにひと役買っています。2024年04月08日(月) 19時25分 更新
#北海道 #ニュース #HBC
◆HBCニュース チャンネル登録お願いします。
www.youtube.co...