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★ギタリストも必須、タンボリンの基本的なパターン
「ボサノヴァのリズムは、タンボリンのリズム」。
これは、私も友人のベテラン歌手ヴィウマさんに確認しましたが、ジョビンの有名な発言です。その是非はともかく、ジョアン・ジルベルトやバーデン・パウエルなどのギターのリズムが、タンボリンのパターンと深い関係にあるのは恐らく間違いがありません。
特に、ジョアンのボサノヴァのリズム(所謂バチーダと言われているもの)に関して、バーデンは「多分ジョアンは、エスコーラ・ジ・サンバのタンボリンのリズム・パターンを継承し、そのビートの数を少し減らして、2/4拍子の1小節を2小節分に換算するやり方で、あのリズムを作り出したのだろう」と推定しています。(このバーデンの発言については、出典はドイツの音楽評論家クラウス・シュライナー著「Musica Popular Brasileira」<邦題:ブラジル音楽のすばらしい世界>から。)
ここでは、ボサノヴァのリズムの生成に関係したと思われる、タンボリンの基本的・伝統的なパターン3種(今となっては古いものもありますが)をご紹介します。私はパーカッションのプロではありませんが、ギタリストの皆さんのご参考まで。
因みに、使用しているタンボリン(通常の6インチ)は、今は珍しい木製のボディーで、ドラマーの吉田和雄さんからも絶賛されたものです。ヘッドは、6インチのタム用ヘッドに張り替えています。また、スティックですが、軟弱な(笑)ブラジル人がよく使う「しなる」柔らかいものは敢えて避け、ドラムス用のスティックを使っています。所謂「タンボリン・ヴィラード」(サンバの回し打ち)には不向きですが、ボサノヴァの演奏では、この方が手に持った時のバランスや音は良いかと思います。普段愛用しているこのスティックは、以前ジャズギタリスト宮之上貴昭さんのバンドに在籍していたバークリー出身のジャズドラマー、原大力さんからいただいたものです。(タンボリン演奏 : 長谷川久)