武士道Bushido100(524)

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(524)武士道Bushido100「武士道ルネサンス」
「 『宇宙の話』  野田祥代著   (草思社) より抜萃 No.10 」武士道ルネサンス
金木犀  The Empty Moons of Jupiter
・「●星のふしぎ 地球のふしぎ 命のふしぎ
○星のさだめ――ほどよい太陽、ほどよい地球、本を読む私――
あらためて星って何でしょうか?
私たちが『星』といっている、あの夜空のキラキラは、大きく分けて二種類あります。
『惑星(わくせい)』と『恒星(こうせい)』です。
惑星は、地球の仲間です。
水、金、地、火、木、土、天、海、の8個です。広大な宇宙の中で、私たちの近くにあって、太陽の光を反射して輝いています。夜空で星座の星とは違う動きをするので、惑(まど)う星(ほし)、つまり『惑星』と名前がつきました。
恒星は、太陽の仲間です。
恒星は自分がもって生まれた燃料でギラギラと輝いています。星座をつくる星も、全部恒星です。
太陽は私たちに近いので、地球の昼や夜をつくったり、季節の移り変わりを演出したりして、私たちに強く影響を及ぼしています。いっぽう、太陽以外はどれもうんと遠くにあるため、ギラギラの輝きもこちらからは小さな光の点にしか見えません。
太陽以外の恒星のまわりにも惑星は見つかっています。
これらを太陽系の惑星と区別して、『系外惑星(けいがいわくせい)』とよんでいます。
系外惑星は、地球から肉眼で探すことはできません。というのも、すぐそばにある恒星が明るすぎて、系外惑星はその光に埋もれてしまうのです。
もし遠くの惑星から宇宙人がこっちを見ていたとしても、やっぱり太陽が明るくて地球を見つけるのは難しいでしょう。ということは、もしかしたら発見しにくいだけで、本当は夜空の星の多くが系外惑星を連れているのかもしれません(天文学では『星』は『恒星』のことなので、この章でも『星』は『恒星』だと思ってください)。
○星のふるさと
星のふるさとは、宇宙にただよう雲の中です(分子雲(ぶんしうん)といいます)。
雲の中にはガスやチリ(固体微粒子こたいびりゅうし)があって、ちょっと濃いところがあると重力でまわりのガスやチリを引っぱって、そのあたりはもっと濃くなります。その調子でどんどん濃くなって中心の温度や圧力が高くなると、星として輝き始めます。この時、星の中では核融合反応(かくゆうごうはんのう)という、ばく大なエネルギーを生む反応が始まっています。
太陽も同じようにして、今から46億年前に生まれたと考えられています。
星は生まれてから、少しずつ成長(進化)していきますが、最初にもっていた水素の燃料で輝いている時期が一番長くて、安定しています(主系列星(しゅけいれつせい)といいます)。私たちの太陽は今まさにこの安定期にいます。
その後、星たちは生まれもった水素の燃料がなくなってくるとどんどん不安定になって、急ぎ足で一生の終わりに向かっていきます。
その星がどんな温度でどんな年齢(進化の段階)か、ということを教えてくれるのが星の色です。夜空の星は、よくよく見るとカラフルですよね。白っぽい星や、黄色っぽい星、赤っぽい星・・・・・。違いは微妙でも、いろんな色があることに気づいているでしょうか。その色で星の年齢がわかるのです。
太陽はといえば、黄色っぽい中年の星。表面の温度は6000度くらいです。ちなみに鉄は1500度でドロドロになりますから、6000度はとんでもない高温です。
おおいぬ座のシリウスという星は、青白くギラギラと光る若くてエネルギッシュな星です。シリウスの表面の温度は太陽よりもっと高くて、1万度もあります。
いっぽう、年をとってくると表面温度は低くなります。オリオン座のベテルギウスは3400度ほどと太陽よりだいぶ低くて、赤っぽい星として見えています。
ところで、火星も赤く見えるのですが、その理由は違います。火星が赤いのは、もともとの赤っぽい表面が太陽の光に照らされているからです。火星や地球など惑星の色は、地面や大気の成分で決まります。
○重さで決まる星の運命
星の運命は、実は生まれたときの体重(燃料が多いか少ないか)で決まってしまいます。
燃料がたくさんあると長生きかというと、その逆です。燃料の使い方が激しくて、さっさと使い終わってしまうのです。
『生まれるときに重いほど燃費(ねんぴ)が悪い』ともいえますね。
太陽の10倍も重い星の寿命は数千万年くらいです。
重い星は最期に『超新星爆発』という大爆発をして、星の一生が終わります。
太陽の何十倍も重い超重量級だと、超新星爆発の後に光でも逃げ出せない『ブラックホール』が残るとされます。私たちの銀河系の中には、こうした大爆発によって生まれたブラックホールがいくつもあると考えられています。
いっぽう、軽い星はエネルギーをゆっくり生み出すので長生きします。
たとえば、太陽と同じくらいの体重の星なら、寿命は100億年くらいです。
太陽の半分なら1000億年よりもっと長生きしそうです(宇宙の年齢より長いのでまだわかりません)。
つまり、重い星は、短命。あっという間に宇宙から消えてしまいます。
軽い星は、長寿。でも、軽すぎると今度は核融合ができなくて、そもそも星として輝きそこねてしまいます。
○地球生命の幸運
そう考えると、太陽が良い感じの体重だったのは、地球の生命誕生にとって幸運でした。
重すぎれば生命が生まれる前に太陽は消えていただろうし、軽すぎてもエネルギー不足で地球の環境は生命に不向きだったはずです。
たった今、私たちが今ある姿でここに居るのは、
『ほどよいサイズの太陽が、いま安定して輝いている時期』
それに加えて、地球が太陽からほどよい距離にいる、ということも私たちの存在のためには大切な条件です。
たとえば、太陽系の第1惑星である水星は、太陽と地球の距離(1億5000万km)の40%くらいのところにいます。太陽から地球の7倍ものエネルギーを受け取って、太陽が当たる側の温度は400度にもなります。地球のような空気もありません。
第2惑星の金星には二酸化炭素の分厚い大気があって、その下では硫酸の雨が降っています。上空ではスーパーローテーションとよばれる猛烈な暴風が吹き荒れています。
地球のひとつ外側をまわる第4惑星の火星は、平均気温がマイナス60度。薄い大気に酸素は少なく、ほとんどが二酸化炭素です。火星には原始的な生き物なら住めるかもしれないとも考えられて探査が続いていますが、私たちが安全に暮らすには、かなり工夫がいりそうです。
こうしてみると、地球に近い惑星でも、私たちが住むにはなかなか厳しい環境だということが感じられると思います。
宇宙で生き物が暮らせそうなところを『ハビタブルゾーン』といいますが、太陽系でハビタブルゾーンにいる惑星は地球だけなのです。地球のすぐ内側の金星も、すぐ外側の火星も、もちろん太陽に近い水星も、ハビタブルゾーンの外にあります。
生き物にとってのほどよい距離の範囲は、決して広くないのです。
さらにいえば、地球がほどよいリズムで安定した姿勢でまわっていることも、地球生命にとって重要なポイントです。
これは、月のおかげです。月がないと、地球の自転の軸(地軸)が大きくぶれてしまいます。安定した自転ができなければ、地球の気候は荒々しく変動して、そもそも生き物は生まれなかった可能性があります。
太陽のほどよさといい、地球のほどよさといい、月のアシストといい、いくつもの絶妙な幸運に支えられて、今あなたはそこで本を読むことができているのです。」武士道ルネサンス

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