新米薬学者の一人旅 / 幻想世界の音楽たち [Celtic Music] Music of the Fantasy World - Innocent journey

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幻想世界の音楽たち / Music of the Fantasy World

幻想世界の音楽たち / Music of the Fantasy World

Күн бұрын

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@gensosekai_bgm
@gensosekai_bgm 10 ай бұрын
1st Full Album『幻想世界の物語。』 ▼ Streaming & Download linkk.la/story-of-the-fantasy-world ▼ CD gensosekai.theshop.jp/items/81773439
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
わぁー明るい感じ この先どんな困難に合っても 大丈夫😊明るい未来しかない 自分の使命が何かしっかりしてる主人公、周りに集まる人 いい人しかいません そんな物語が浮かんできました。イメージ違ってたらすみません。故郷の友達も両親も ❤間違った事が嫌い、正直な 生物学者か、あるいは鉱物学者、地質学でも面白いですかね、いや、宇宙を研究、ほし の研究、海を見たことがない 研究者が海を探すというのもありですか 妄想はつきません。素敵な曲をありがとうございました❤❤❤❤
@Mr-be3bm
@Mr-be3bm 9 ай бұрын
女魔導士「はい、これ例の品ね。」 青髪の女性が一冊の本を手渡す。 鈍器と見紛うような分厚く堅い表紙には小洒落た意匠がかけられており、ちょっとした芸術作品のようだ。 その意匠が見方によっては人の顔のように見える。なんか少し怖い。 私「ありがとう。凝ってるねぇ…。」 女魔導士「力作よ、喜びなさい。 ついでに色々おまけもしておきました。」 「ふふん」と鼻を鳴らして薄い胸をはる女魔導士をよそに新米薬学者はパラパラと本を捲る 私「…うん、本当にすごい。 大陸の細かな地形と各地域の生態系に関する情報、その上薬のレシピ、各薬草の群生地まで…」 女魔導士「まぁね〜。ほら、私天才だからさ。1週間もあればその程度の内容をまとめるなど容易いことなのだ。」 私「…うん、そうだね。 本当にいい友達を持ったよ…」 嘘だ。小さい頃からずっと一緒だったから知ってる。 彼女は確かに天才だ。でも、それ以上に勤勉で真面目だった。「努力の天才」などでは生ぬるい。「努力の権化」と称するべきだろう。 この本は彼女の才能の賜物ではない。彼女の努力の結晶だ。 ──現に、目の下のクマや肌荒れを濃い化粧で隠している。 蓄積した疲労を悟らせない為にと 綺麗な笑顔で送り出したいと そんな彼女の心意気が堪らなく嬉しい。 女魔導士「まぁ…例の山脈の向こう側はほとんど記録がないから、どうしようもなかったけどね。 『頑張って』としか言えないなぁ〜。 まぁせめて道中は困らないようにとおもってぇええ!?」 気がつくと涙で顔がぐしゃぐしゃになっていた。 せっかく彼女はおめかししてまで綺麗な顔で送り出してくれたのに、私のせいで台無しだ。 そう思うとますます涙が溢れてきて、負の連鎖が始まる。 女魔導士「ほらほら、泣かないで…。 えっと、涙を止める魔法は…っと。」 女魔導士は新米薬学者から本をひったくるとなれた手つきでページを捲り、 「Ug7nuxe!」 と呪文を唱える。 私「……今のは…?」 女魔導士「ふっふっふ…、驚いた? なんとこの本、魔導書としての機能も兼ね備えているのです! 使える魔法の種類はなんと151種類!! 凶悪なモンスター退治から寝癖のケアまで、これ一冊で大体の事態に対処できます。(ドヤァ)」 私「…そんな、ことまで?」 女魔導士「いや〜、実はこれが1番楽しかったのだわ! 詠唱の短縮と魔法陣の簡易化を実現しつつ使い手の魔力消費量をいかにして軽減するか。さらにそれを素人でも使えるように魔導書という形に落とし込むために────」 ───あぁ、そうだった。 彼女は努力する天才じゃない。 努力を楽しむ変態だったんだ。 天賦の才を持ちながら、それに甘んじることなく自身を高め続けていくことを怠らない。 寧ろそれを楽しんでいる。本物の変態(てんさい)が彼女なんだ。 私はそんな彼女と釣り合うような人間になりたくて、大陸で1番の薬学者になりたいと誓った。 そして今、その願いに手が届く。 『王が病に伏せた』 『これを治した者には巨万の富と栄誉を与えよう』 かの大秘境、ハイエルフが守護すると伝えられる世界樹の森にはあらゆる病を打ち消す薬草があるという。 それを持ち帰ることができれば国王の命を救うことに止まらず、この大陸の薬学は間違いなく大きな進歩を遂げる。 私「──うん、燃えてきた。」 パンッと頬を叩く。 ───決めた。 次泣く時は嬉し泣きだ。 かの薬草を王に献上する。 そして笑ってここに帰って、たくさん嬉し泣きをしよう。 「うむ!そのいきじゃ!!」 何処かから声が聞こえる。 しかし、新米薬学者と女魔導士以外に人間は見当たらない。 「ここじゃ!ここ!! ……気づけ戯け!」 新米薬学者と本の『目』が合う 私「………あのさ」 女魔導士「ん?」 私「もしかして…この本……」 女魔導士「ふっふっふ… よくぞ気がついてくれました! これはただの凄く凄いだけの本ではないのです!! なんと、喋れます! しかも自分から!思考して! 驚くべきことに自我を持っているのです! 昔からよく炭鉱とかで石の人形が動いてるアレの応用! 実はこれ3年くらい前から試行錯誤を繰り返していてね。擬似人格の作成自体はとっくに確立された技術だったから難しくないんだけど問題はその学習の方でこればっかりは──────────」 私「────、」 分かっていたことだけど、私の親友は本当に…、誇り高き変態(てんさい)でした。
@aru-chill
@aru-chill Жыл бұрын
初めて冒険に出て行くみたいなワクワクする音楽ですね❤可愛い音😊色々あるけど頑張れます🎉レッレレミファド〜ファ〜🎵
@絶賛伸び悩み中
@絶賛伸び悩み中 Жыл бұрын
夢にまで見た旅立ちの日 後先考えずに飛び出た家はもう見えなくなっていた 必要なものを持った新米薬学者(以下メイスター)はもうすぐ日が暮れるという頃で村を見つけていた (メイスター)「すいません、宿は空いていますか?」とメイスターは聞く (宿の主人)「おお、嬢ちゃん。ちょうど1部屋だけ空いてたところだ、運がいいね」 (メイスター)「そうですか!そこの部屋を借りさせてもらいますね!」 (宿の主人)「おう、1泊で銀貨1枚だ」 部屋は綺麗で布団もふかふかだ、 何も考えずに行動してたせいで疲れが回ってきたからすぐ寝てしまった。 〜翌日〜 (宿の主人)「おはよう、早いじゃないか。説明はしていなかったが、1泊の料金の中に朝飯も入ってる、食ってきな」 (メイスター)「そうだったんですか!ありがとうごさいます!」 そう言って席に着く、いただきますと手を合わせ食べ始める。 (メイスター)「おいしい!」 そう言ってはや数分もう食べ終わってしまった。 (宿の主人)「おや、もう出るのかい、」 (メイスター)「はい!なんせ新米ですからね、頑張らなきゃ」 (宿の主人)「そうかい、頑張ってきなよ、近く来たらまた来てくれな、顔覚えとくよ」 (メイスター)「また今度顔見せに来ますね!」 そうして宿を出る モンスターは夜行性だと教えてもらったから夜に行動はしない方がいいな…そんなことを考えながら馬小屋に預けた馬を取りに行き、村を出る。 メイスターの旅はまだ始まったばかり。まだ日が登りきってない丘を見つめ薬草探しに出かける、そんな物語 「新米薬学者の一人旅」
@ナイチンゲールのファンネル
@ナイチンゲールのファンネル Жыл бұрын
先輩「知らねぇ間に随分とご立派じゃねぇか。旅、すんだろ?付いてかなくて大丈夫カ?」新米薬師「余計進むの遅くなるし、食費だって跳ね上がるんで絶対来ないでくださいよ。この前なんて一人でトロール平らげてたじゃないっすか。」先輩「ありゃしかったねえだろ!腹減ってたんだしよぉ」新米薬師「そういう言い訳やるから彼女一人できないんですよ!」先輩「な!?余計な世話だよこの野郎!!」新米薬師「……」先輩「……」先輩「…そろそろ、出発したらどうだ…そのなんだそのー」新米薬師「…できれば行きたくないです。」先輩「……」新米薬師「まだ村の皆と一緒に歌って、踊って、楽しい日を過ごしていたいです…死ぬかもしんないんです……そしたら村の皆と一緒になれないと思うと、嫌なんですよ……死ぬのだって怖いです…」先輩「そらここの連中皆おんなじだ。皆仲いいから死にたくもねえし、何処にも行きたがらない。その考えは間違ってないし、嫌なったらやめちまえば良い。」新米薬師「でも…やめちゃいけないんです…病気を治す方法を探さなきゃ駄目なんです…でもやめたいんですよ…もうどうしたらいいんですか…?」先輩「ならがむしゃらに進み続けろ。何事にも負けん気をもって戦い抜け。マジでムリ勝てる気ぃせぇへんってなったら全力で来た道戻れ。俺おるから安心して、逃げてこい。お前の不安なこと全部俺が引き受けてやるから安心しろ。」新米薬師「…」先輩「それにあれだ。メソメソしててもなんも始まらんし、村の連中だって心配で仕方ねぇだろ?メソメソしてねぇでケジメつけろっての!」新米薬師「…」先輩「お前ならなんでもできる!お前がその気になれば俺だって余裕でぶっ飛ばせる!さぁ行ってこい!お前が決めた道の覇者になってこい!」新米薬師「プフゥ…アッハッハッハ!!俺をwぶっw飛ばwせwるっwてw」先輩「な!?人様がせっかく言ってやったのに!もう行って来いこのやろう!」新米薬師「はいは~い行ってきますね〜次はぶっ飛ばしますよ〜w?」先輩「うっせー!はよいけ!!」新米薬師「行ってきまーすw」    先輩「………泣いてんのか…俺…アイツには見せたくねぇな………」先輩「元気でな。……帰ってこいよ……」
@enjoy1575
@enjoy1575 Жыл бұрын
物語最高かよ
@ナイチンゲールのファンネル
@ナイチンゲールのファンネル Жыл бұрын
​@@enjoy1575ありがとうございます!この物事の続編書いてみてはいかがですか?
@夏に夢見たい人
@夏に夢見たい人 Жыл бұрын
先輩が自信つけさせてくれるところとか凄い良い
@yuuha_12
@yuuha_12 Жыл бұрын
面白くて書いちゃいました!めっちゃ楽しかったです(*´ー`*)
@Gara-kun
@Gara-kun Жыл бұрын
普通にいい物語ww
@溺海
@溺海 8 ай бұрын
短めの文章を失礼します 0:42 心に期待と、少しの不安を掲げた少女は 故郷にほど近い原を抜け出すべく相棒へと 跨った。 ふぅーっ、と溜め息のようなものを吐いて 引き結んだ口元を草の匂いが通り過ぎる。 原っぱでは現在地を確認することが 何よりも大切だと教わったことを唐突に彼女は思い出した。 「いけない! 今の勢いじゃ、まだまだ街の音も村の人の声もしないわっ!」 がしゃがしゃと背後の積み荷を鳴らし 進んでいてはきっと今日は野宿決定だ! そんなことに気づいき、大慌てで手綱を握った彼女は 「ごめんね、ルヴァン!急いで行かなくちゃいけなくなっちゃった……」 手提げ籠からパッと取り出した餌を相棒へ一度、二度と与えながらそう呟く。 しかし相棒はなんてこと無いように ブルル、と言葉もなしにスピードを速めてくれるのだ。 新米薬学者には頼もしい相棒がいる。 だから、不安があっても、 故郷から出られたのだろう。 そしてその少しのつもりの冒険が、 世界を股にかけるような大きなものになるなど此の時には誰にも予想がつかなかった。
@リーフトレント
@リーフトレント Жыл бұрын
人物のシルエットや後ろ姿は今までありましたけど、顔出しは初めてですね。美少女と美女の中間の様な女性で魅力的ですよ。 曲はケルトとの事ですが、同じケルトの『異世界冒険日記』は『冒険の旅路の中の町の1つ』というイメージでしたが、こちらはマーチ調で『前を向いて元気良く!さあ行こう!』というイメージが湧きました😊
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
あは、薬学者って書いてありましたね〜 恥ずかしい😅😅😅 これから出会う傷ついた人、動物、昆虫全てのものを その薬草で治してあげられますね、山にわけ入り薬になる 植物を探してどんな病も治してあげられる😊 最高ですね、どこかで出逢いたい😊よもぎとドクダミだったらわかるかな、(笑)❤❤
@修羅組
@修羅組 Жыл бұрын
完全に始まりの村かチュートリアルの草原。
@寿きはる
@寿きはる Жыл бұрын
元気出ました。ありがとうございます。
@torikara25
@torikara25 Жыл бұрын
ウキウキしてくる😁  曲だけでなくて、物語も両方、一度に楽しめるってラッキーだと思う😊
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
夏の妖怪さんたちも大好きでしたが、こちらも好きです。 ヤッパリ楽しい音楽最高🎉🎉
@reyhanaziz723
@reyhanaziz723 Жыл бұрын
これからも元気で元気に頑張って続けて下さいね👏👏
@mattya_wasa
@mattya_wasa 9 ай бұрын
再生速度を1.5倍にすると街中のお祭りっぽくなって楽しくなる…!
@命狂死衰
@命狂死衰 Жыл бұрын
華やかでいい曲ですねえ。 創作意欲が湧いてきます
@kuroneco3438
@kuroneco3438 Жыл бұрын
アトリエ新作のテーマはこれで決まりやね
@shifty7078
@shifty7078 6 ай бұрын
This is good bgm for mokushiroku no yon-kishi
@yuka10_6_18
@yuka10_6_18 2 ай бұрын
_じゃあ行こっか。アン_ 薬師のレイは相棒であり飼い猫のアンにそう言った。 レイの生まれた街は港町。すぐ近くに世界で有名な山脈もある、とても恵まれた素敵な街だ。レイ自身もこの街を気に入っている。しかし両親や婚約者のレオ、大好きな友達、、他にもたくさんの人人が病で苦しんでいる。レイは薬師なので近くの山脈を超えた地に特別な薬草があることを知っていた。レイの旅はどうなるかも分からないが、無事を祈る。 (心配だけど、行くしかない!) _じゃあ行こっか。アン_
@真夏-s7m
@真夏-s7m Жыл бұрын
イラスト綺麗だし、曲も最高❤!!!!!!
@もっち-z4g
@もっち-z4g Жыл бұрын
お嬢ちゃん、待っておくれ 馬に乗り進むこと2日目。口を開いたのは実に久しぶりだった。 [おばあさん、どうしたのですか?] 少女は優しく微笑む。馬から降り、少女はまるで割れ物に触れるかのように、そっと老婆の髪を耳にかけた。 今日は風がいい日だね。お嬢ちゃんは何処へ向かうんだい? [おばあさん、私はね。新米の薬学士でこれから色んな事を学ぶのよ。おばあさんにはどんな薬が必要かしら] 翠色の風が大地を優しく撫でる。花も草木も左右に揺れ、まるで喜んでいるように見えた。 ''病は気から'' こんな言葉が存在するらしい。果たして、この言葉は正しいのか。少女は思う。気からなるのなら、この世に腕の良いお医者様は要らないわ、と 老婆は少し微笑みこう答える。 そうだね、じゃあこの大地に。どうか祝福を これは、たった1人で歩む美しき少女の話。 どうやら大地も歓迎しているようだ。木漏れ日から溢れる祝福の光を全身で受け止め、少女はまた再び歩み出す。 まだ、少女の足は止まらない。
@茶々っぱ
@茶々っぱ Жыл бұрын
エリー「おばさん!ありったけの薬草を私に頂戴!!」 薬草のおばさん「あら、急にどうしたの?またアルベルラさんのお使い?沢山の薬草なんてもっちゃって〜」 エリー「急じゃないわ!私もう19歳よ!明日でや〜っと20歳なんだから!おばさんと会えなくなるのはちょっぴり寂しいけど、やっと旅に出られる許可がおりたの!」 薬草のおばさん「まぁ!それは寂しいけれど喜ばしいことね!!そうだ、これは隣村で買った赤い布。とっても綺麗でしょう?私からのお祝い。貴方のその奇麗な黒髪三つ編みにに合うと思うわ」 エリー「わぁ!ありがとう!!大切にするわ」 ガラス屋のおじさん「エリーちゃん旅に出るのかい?!エリーちゃんやアルベルラさんにはお世話になったからね。これは俺からの祝福薬入れの瓶に使うといい。アルベルラさんも一緒かい?」 エリー「ありがとう!師匠は一緒じゃないの」 ガラス屋のおじさん「そうか……。アルベルラさんも村の奴らも寂しくなるな……」 馬屋のおっちゃん「ええええ!!エリーちゃん旅に出ちゃうの?!!そうか…………こいつ……杏仁豆腐白玉第一世………俺だと思って連れて行ってくれ……」 エリー「あん…………?うわ〜ありがとう!!馬がいたら安心だわ!」 馬屋のおっちゃん「おーい!!皆〜!!エリーちゃんが明日旅にでるってよ〜!!」 エリー「わわわわわ……こんなに一杯村の人から貰っても全部持っていないよぉ……でも、嬉しいなぁ。皆、ありがとう!!よっし……!今日は皆で前夜祭よー!!」 村の人達「イェええええええエイ!!!!」 アルベルラ師匠「…………おい」 エリー「むにゃむにゃむにゃ……もう、飲めにゃいよぉ……」 アルベルラ師匠「おい、起きろ!!地べたで寝るな!」 エリー「あらぇ………?アルベルラさんだぁあ………すぅすぅ……」 アルベルラ師匠「……ったく。世話の掛かる奴だな……。ほら、肩に腕回せ」 エリー「よーし!薬よーし!荷物よーし!あん……馬よーし!カゴよーし!赤い布で結んだ髪よーし!では、私。エリーは、新米薬剤師として、旅に出ます!………それにしても昨日どうやって帰ったんだろ……?」 村の人々「エリーちゃん。旅に出ても元気でな!」 エリー「はい!皆さんもお元気で!!」 アルベルラ師匠「じゃあな」 エリー「……え?!!師匠!可愛い弟子の旅立ちに……それだけですか?!!」 アルベルラ師匠「それ以外に何があるんだよ」 エリー「ぶぅぶぅわかりましたよ……行ってきます」 アルベルラ師匠「しっかりやれよ……………………メイスター」 新米薬剤師(メイスター)「はい!!行ってきます!!」 新米薬剤師(メイスター)「……ん?かごの中に紙が入ってる……アルベルラさんからだ………………ズビッ…………バカ…………師匠のバカ…………ズビビッ…………それじゃあ、新米薬剤師失格だよ……」 アルベルラ師匠からの手紙 『風引いたら直ぐに戻って来い』 新米薬剤師(メイスター)「かごに、薬はいってるじゃん……師匠のバーカ………師匠。見守っててください。私、きっと立派になりますからね!」
@ぴーちゃん-s7e
@ぴーちゃん-s7e Жыл бұрын
もっとバズっていいんだけどな 軽く小説家にでもなった方がいいのでは?
@茶々っぱ
@茶々っぱ Жыл бұрын
わぁ!そう言って頂けると嬉しいです😊 冒険が始まるような素敵な曲を聞いて想像したのを書いてしまいました 読んでくれてありがとうごさいます!(_ _)
@applause102
@applause102 Жыл бұрын
――朝日が昇る。鶏鳴が暗闇を割く。 馬に乗せた荷物を見る。 防寒具よし。寝具よし。食料、飲料その他、調理道具よし。薬剤よし、実験器具よし、多少の貴金属とお金よし。 「お前さん、これ忘れとるぞ」 あ、おばあちゃん。これお弁当? 「お前の好きなもの入れておいたぞ」 ありがとう!大好きおばあちゃん! 小さな手提げ籠には塩漬け野菜に硬化チーズ、ほんの少しのジャーキーとたくさんのドライフルーツ ――夜の闇が緩やかに退きつつある。薄明かりが丘をなぞり朝の訪れを、希望を告げる。 「忘れ物は?」 ない!多分・・・ 「錬金術と薬学の道具は?」 いれた。それが目的だもん! あらゆる病を打ち消す薬草、あの山脈を超えた先、遥か遠くにひっそりと咲く青薔薇の実、甘露のように仄かに光る透明のローズヒップ。 見習い卒業の試験としておばあちゃんに課された無理難題、存在すら不明の御伽噺の産物。 ――陽光が朝露に優しく触れ、心を瑞々しく輝かせた。 多分私はこの村には戻ってこない。幻の薬草を探すのだ、一生かけても見つからないかもしれない。でも、それでいい。いつかこの村にまで届くくらい有名になろう。 ――風が頬を撫で、フリージアの華の香りが鼻腔に広がる 目指すは人跡未踏の大秘境。彼女はこの旅路の果て、どんな苦難が待ち受けるとも知らない。 これは薬学師を目指す少女の心躍る一人旅の序章。 そしていつか新米薬学者(メイスター)になる者の始まりの物語。 「それじゃあ、いってらっしゃい」 うん、おばあちゃん・・・行ってきます。
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
素敵な物語ですね
@applause102
@applause102 Жыл бұрын
@@otonoyama-jy5oe ありがとうございます!
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
​@@applause102 お婆ちゃん お前に言い忘れた事があった カタバミは別名を血止めぐさとも言われておる 旅の途中ケガをしたら その草で血を止めるんじゃ わかったな、 ばあちゃん、心配いらないよ、薬草の事 父さんにしっかり教えてもらったからね、 ばあちゃん、元気で 行ってきま〜す。
@コメントマン-r2j
@コメントマン-r2j Жыл бұрын
おいおい、こんな最高な文章なかなか見ないぜ。あんた、もしや文豪だな?
@applause102
@applause102 Жыл бұрын
@@コメントマン-r2j ありがとうございます!
@Kapunuzuruzuru
@Kapunuzuruzuru Жыл бұрын
絵が狂おしいほど好き
@osikatu_pengin
@osikatu_pengin Жыл бұрын
ロンド感あって可愛い
@m0kam
@m0kam Жыл бұрын
最高
@きょうさん-k8g
@きょうさん-k8g 11 ай бұрын
謎の老人「ほぉ、、、薬師さん、あの薬草を探しに空白(ブランク)に行くのか、、なら装備を整えてこの先のギルドホームで冒険者を探しに行くのだろう?ならそこにいい奴がいるよ、、まぁちと気難しいがあそこをよく知っているから声掛けてみな!」
@Karashimentaiko0414
@Karashimentaiko0414 Жыл бұрын
今宵も言語化能力の高い文豪が現れることを願っておりますm(*_ _)m
@時雨-o2e
@時雨-o2e Жыл бұрын
とある町に少女は生まれた。あたたかな人々に包まれ育ったその少女は今日家を出る。一人前の薬学者を目指し、貴重な薬草を目指して旅に出るのだ。手帳とペン、薬の入ったカバンを持って家を出ようとする。「ちょっと待ちなさい!」そこには両親の姿があった。「これ、お守り…ではないんだけどね。頑張りなさいよ。」「ーーーーっ。」期待はもちろんあるが不安もある。泣きそうになるのを堪え、私は笑顔で言う。「ありがとう。頑張るよ!」家族の写真が入ったペンダントをしっかり握りしめて、大好きな両親にハグをする。「ありがとう!いってきます!」戸を開けるとそこにはいつもの日常がある。大好きな町、人々。今日その全てに別れを告げ、旅に出る。しばらくは帰ってこれないだろう。「おじさん!いつもの同じの!このパン好きなの!」大好きなパンを買って、町を出る。「必ず薬草を見つけて帰るわ。待っててね。行ってきます!」 新米薬学者の少女の旅は幕を開けた。
@yes_ok_
@yes_ok_ Жыл бұрын
私は一呼吸置いて辺りを見渡した。だだっ広い草原が広がっており、その奥には草原を囲む壁のように山脈が広がる。山脈は今にも雲に触れそうなほど高く、町の誰もそこを踏破したことがないと言われており、町の中では山脈を超えた先を”外の世界”と呼んでいる。 それでも、私はそんな前人未到の偉業を成し遂げてあらゆる病を治す薬草を手に入れなければいけない。ー妹の病を治すために… 私がその薬草の存在を知ったのは今から半年ほど前のこと。 当時の私は町のはずれに住んでいる占い師のおばあさんと仲が良く、店の奥にしまっている古書を度々読ませてもらっていた。 そんな時外の世界についての記述がされた本を見つけた。 私は当時も外の世界に興味津々だったのでおばあさんに会いに行く度に少しずつ読み進めた。 その中にそれは、あった。”山脈を超えた先に自生するその植物の根をすりおろし、病人に飲ませし時その者の病消え失せり”その文字列を見た瞬間、私に電撃が走った。 「さようなら、また明日ね!」とおばあさんに告げた言葉をも置き去りにするスピードで私は家路に付く。 玄関を開けて、ただいまだけを返していつものように二階の妹の寝室に2回ノックをして入る。 妹はベッドに腰かけていた。妹の陽にほとんど当たっていない白い腕がパジャマの裾から伸びていて、脚には紫の結晶がまとわりついている。 ーー魔石化症候群、それが彼女の病名だった。原因不明。症例も数例のみ。 「お姉ちゃん、おかえり」妹のその言葉に私は「もしかしたらリズが治るかもしれないの!」と矢継ぎ早に先ほどの内容をまくしたてる。 最後に私は「だから、山脈の向こうに行きたいと思うの!」と希望に満ち満ちた声で宣言する。 それを聞いた妹は困ったような顔を浮かべた。 そこまで思い返して現実に戻ってきた私の両頬には涙が流れていることに気づいた。それを振り払うように拭って当初の目標通り山のふもとにある町に向かう。 こんなところで泣いていられない。そうして私はだだっ広い草原を駆ける。 空が橙色に滲んできた頃、間抜けなおなかの音が鳴った。一旦草原に座り込んでパン屋で買ったフランスパンをかじる。私の大好物だ。 ここに母が煮詰めたジャムでもあれば、と思うのだけれどそれがあまりにも贅沢なのは自分でも分かっている。 ぱさぱさした口内に水筒の水を流し込む。が水があまり出てこない。真上を向いて水筒を振るが、それで出てきたのは1滴のみ。いつの間にか水筒の中身を飲み干していたみたいだ。 眠いので寝ます。続き書くかは分からないです。
@グーグル太郎-e8n
@グーグル太郎-e8n Жыл бұрын
@user-gd9qk2bq8d 続きを書かせてもらいます!(文才はないですが)本文↓ 1日目 私は町から馬を借り町を出た、私は馬に乗りこの壮大な世界を旅する事にした。あり得ない筈だが僅かな希望に賭けて辺りに貴重な薬草が無いか探した、当たり前だが貴重な薬草はなかった。なので私は遠くの森や山にはあるかもしれないので遠くに見える山へ行くことにした。
@くじらいおん-h9c
@くじらいおん-h9c Жыл бұрын
「皆さんも一緒に!踊りましょう、歌いましょう!」 そう言ってくるくると軽やかに踊る彼女は夕日に照らされ、何とも言えない輝きをまとっていた。 拍手喝采の中アルルはぺこりとお辞儀する。今回もかなりの大盛況だった。昔から旅人がよく訪れる街らしく住民たちも気さくでフレンドリー、こんなにいい場所は今後中々来られないだろう。そんなことを思いながら投げ銭を数えているとふと背後に気配を感じた。 「だーれだ!」 「アルルだろう…声で分かるよ…」 「ありゃーばれちゃった!ねえ、今日の私のダンスどうだった?皆楽しんでくれてたかな?」 「今日も最高だったよ。それに」 「そろそろ次の街に向かう頃かな!わくわくするね〜」 「人の話を聞いてくれるかな…」 毎回同じような話をしすぎてもはや恒例となっている問答を交わしながら宿に戻る。僕らは街から街を渡る旅人のようなものでほとんどの場合野宿になる。今回はたまたま大きな街に泊まれて幸運だった。 続きはまた思い出した時に必ず…!
@kmkmkmkm5117
@kmkmkmkm5117 Жыл бұрын
いいですね、この曲。ワクワクがとまらないぞー!ということで、駄文書いてみました。失礼します ↓↓↓
@kmkmkmkm5117
@kmkmkmkm5117 Жыл бұрын
旭光は始まりを告げていた。 陽気を宿した草花は門出を祝福しているようだ。 ────目指すは人跡未踏の大秘境。 あの山脈を越えた先に、あらゆる病を打ち消す薬草があるという。 小さな手提げ籠にほんの少しの想い出を詰め、彼女は生まれ育った村を発つ。 この旅路の果て、どんな苦難が待ち受けるとも知らず……。 空はようやく明け始めた。 ぶるっと震える。 寒いから、怖いからじゃない。 気持ちが高ぶっているようだ。 希望に満ちた震えだと思いたい。 何が待ち受けているんだろう。 「髪の毛切っていけよ」 同じ村のシャンテはぶすっとしたまま荷物をのせるのを手伝ってくれた。 馬を用意してくれたのもシャンテだ。 周りが早すぎると反対するのを説き伏せてくれたのも。 背中をいつも押してくれる7つ年上のお兄ちゃんのような存在。 「いいの。これくらいしないと女の子にみえないでしょ」 同じ村に住んでいる、ザンテの一人娘、タリーズは笑った。 女の子に見えない方がいいんだよ、バカ。 山を越える? 山賊が出るかもしれないのに? あらゆる病に利く薬草を探しに行く? 薬学を勉強したばかりなのに? まだ薬草と雑草の違いもわからないくせに? 一人で旅に出る? まだ馬に引っ張られるくせに? まだ俺の気持ちも知らないくせに! 「…!」 落ち着け、俺。 はあとため息をついて、シャンテは赤い布を取り出した。 「旅が無事に終わるように、昨日御祈祷をお願いした。そのぼっさぼさの髪の毛に結んでおけ」 「わあ、ありがとう!」 すぐに結んだ。 「言い出したら聞かないからな、お前は」 「忘れものはないな」 「うん、シャンテ、あの」 「わかってる、おじさんのことはまかせておけ」 「ごめんなさい」 「旅立つ前に謝るな。こういうときはありがとうというもんだ」 そうだね、と朝日に照らされて美しい微笑みをかえしてくれた。 ああ、いつの間にかお前は一人で歩けるようになったんだな。 俺の手を離して。 もう、前しか見てないな? そうだ。 それでいい。 怖い事も。 辛い事も。 悲しい事も。 今は、考えるな。 予想もしなくていい。 希望だけを連れていけ。 強い前を向く気持ちがあれば、どんな困難も乗り越えていけるだろう。 「いってきます!」 空よ。 大地よ。 どうか、一人の少女を守りたまえ。 『新米薬学者(メイスター)の一人旅』
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
勿論、イラストも楽しい❤❤
@ilikelesselafim-kp2
@ilikelesselafim-kp2 Жыл бұрын
良かったらどうぞ 僕は彼女のことが好きだ。でも… ー彼女は旅立った。村に蔓延した難病と言われる病気に打ち勝つための薬を探すために 『母さん、私は皆の役に立つために薬の勉強をしたのよ?こういう時にこそ勉強した知識を活かさないでどうするの?』 『だって…だって…あなたが行く場所は人も立ち入らない峠の向こうだっていうじゃない!母さんは心配よ…』 『大丈夫!きっとみんなの役に立つ薬を見つけてくるから』 僕は彼女の前にたった。 『…行ってらっしゃい』 『行ってきます!!』 彼女は僕に抱きつきながら真剣な眼差しで言った。 『きっと無事に帰ってくるから。待っててね…!』 『さようなら!!』 普段と変わらない笑顔でそう言い残して彼女は馬に乗り旅に出かけた。 彼女の笑顔を浮かべながら僕は眠りについた。
@ilikelesselafim-kp2
@ilikelesselafim-kp2 Жыл бұрын
あれから一年後… いつも通り目が覚めて扉の外に出るとなんだか村人がわちゃわちゃしている。その中心に向かうともう忘れかけた笑顔がそこにはあった。 『…ただいま‼︎‼︎』 僕はとびっきりの笑顔で 『お帰り!』と言った。 ーめでたく彼女と僕は両想いとなり結ばれた。 今、僕はとても幸せだ!
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
こちらの物語も素敵
@yuuha_12
@yuuha_12 Жыл бұрын
失礼しまーす!先輩と新米薬師を書いていらっしゃる方の続き書きたくなってやります! ー村を出で5ヶ月ー 新米薬師「さぁって!今日も薬草採取して〜、ココソウとナツガを調合して、風邪薬作ってーっと..やることいっぱいだしぃ薬草採取はやっぱり怖いなぁ」 新米薬師(先輩と村のみんな元気に歌ったり踊ってるかなぁ..少し..寂しいなぁ..ハッハ) ー山奥の湖ー 新米薬師「えっと...あ!ココソウやっと見つけたぁ(泣)」 カサカサッ(草むら) 新米薬師「?!..な...にか、いるの..?」 泣きそうになりながらそろりそろり近づく薬師 シュッ!!(草むらから何かが!?!) 新米薬師「きゃぁぁぁぁあ!!!なに!なに!なにぃぃ!!」 ??{キュ〜..} 新米薬師「..?(ゆっくり目を開く)山狐..の子供..?...!」 新米薬師(よく見たらこの子怪我してるじゃん、、けどなぁ..近くに親いたら攻撃されちゃうしぃ..(泣)) 『お前が決めた道の覇者になってこい!』 新米薬師「プッフハハ!俺が決めた道の覇者ねぇ..先輩..、いいっすよ!やってやろうじゃねぇか!!」 ー新米薬師の家ー 新米薬師「あっちゃー、深いなぁ傷、そうだなぁ..ちょっとまっててくれなぁ〜(優しく撫でる)」 山狐{キュッ、!} 新米薬師「あった!えっと、ちょっと痛いけど我慢してなぁ〜」 ・・・ ーそれから1ヶ月ー 新米薬師「さっ、今日でお別れだ、ライオ元気でな」 ライオ{キュッ!キュキュッ!} ライオの姿が遠くなっていく。 ー家ー 新米薬師「あ、そういや明後日先輩の誕生日じゃねぇか、そうだw驚かすために村に少し帰ってみようかな、!」 新米薬師「それなら、今から買い出しして先輩へ贈り物買って、あ、酒も買うか!はぁ元気かな、さっ!行こうかな!市場へ」 ありがとうございました! 楽しかったです(*´ー`*)
@夏に夢見たい人
@夏に夢見たい人 Жыл бұрын
続きも凄い良いですね!
@yuuha_12
@yuuha_12 Жыл бұрын
@@夏に夢見たい人 ありがとうございます😊
@yuuha_12
@yuuha_12 Жыл бұрын
また誰か書いてくれるのを楽しみに、してますー!
@寝たい-w8d
@寝たい-w8d Жыл бұрын
世界観ゼルダっぽい♡!!
@Kanon-vy9iy
@Kanon-vy9iy Жыл бұрын
髪が、草木が、少しだけ騒ぐ。 頬を一陣の風が撫でていく感覚を憶え、今はまだ燦然と輝く太陽に目を細めながらも、少女は往く。 たとえこの風が止み、光が消え去ったとしても、少女が本当の意味で立ち止まることはないのだろう。 これから、まだ年端もいかぬはずの少女の旅が始まる。 今はまだ、往く先に待ち受ける何かに想像を膨らませながら。
@アルマジロArumaxVideo
@アルマジロArumaxVideo Жыл бұрын
とある伝説の薬師ゲファは日記にこう書いた。 伝承に残る薬草マリはある者には幸福を、またある者には知識を与えた。 とこう書いていたという そして、王都にある薬学を学ぶ少女マロナはその日記を手にし冒険に出る。
@椿油-i6f
@椿油-i6f Жыл бұрын
すべての希望は潰えた――はずだった 『...〈黄昏の塔〉が起動しました。もうじき世界は滅びます』 轟音と共に揺れる大地 天空に刻まれていく巨大な魔方陣 遥かな空の彼方まで伸びる大陸屈指の超巨大魔導建造物の頂上で、世界の命運を背負った少女達はしかし、わずかに力及ばずその場に倒れ伏す。 そんな彼女達を前にして、この惨状を築き上げた張本人である機械仕掛けの少女は、まるで言い聞かせるかのように言葉を続ける。 『これ以上の抵抗は無意味です こうなってしまったからにはもう塔は止まらない 地上は超高密度エーテルに覆われ、すべての生命体が結晶化することでしょう これを止めることは不可能です』 少女の言葉に呼応するかのように、彼女の背後にある10mはあるだろう巨大なクリスタルが禍々しい赤い輝きを放つ。 そしてそれに呼応するかのように、空に滲み出した魔方陣もまたドクンと不気味に脈動する。 それはまさに終末の光景 聖典に記された世界の終わりを再現するかのような、破滅的で狂気に満ちた、しかし同時にどこか神々しい光景で チェックメイト 状況は端的に言って積んでおり、万に一つもこの現状をひっくり返す手段など存在しない。 塔が完全起動状態に移行するまでには僅かに時間があるとはいえ、既に打てる手は打ち尽くした これ以上の対抗手段はもうない すべての希望は潰えたはずだった しかし 『…ですからエルザ、それなのにどうしてまだ立ち上がるのですか? どうしてまだ諦めないのですか? どうして...』 ――どうして、笑っているのですか? そんな困惑したレイラの言葉に、しかしエルザはどこか呆れたように笑った 「...いやね、考えてみたら随分と遠いところに来ちゃったなって思ってさ」 持っていた杖に体重を預け、震える足で立ち上がりながらエルザは続ける 「元々結晶病の特効薬を探す一人旅だったはずなのに、気付いたら海賊退治に鉱山襲撃、遺跡探査に首都防衛戦、果ては王国の後継者争いなんて意味のわからないイベントにあれよあれよと巻き込まれて、おまけにいつの間にやら世界を救う為に古代文明の遺跡に乗り込むことになってて...」 私はただのしがない新人薬学者だったはずなんだけどな これまでのあまりにも行き当たりばったりな旅路を改めて思い浮かべた エルザは苦笑する (我ながら、ほんとなんて無茶苦茶な旅路なんだろ) そう、本当に無茶苦茶な旅だった 次の町に行くために乗った船が偶然海賊に襲われ、それを乗り切ったかと思えば成り行きで盗賊に占拠された鉱山の奪還作戦に巻き込まれ そこで見つけたオーパーツと結晶病の関係を調べるために遺跡巡りをしていたら、たまたま滞在していた王国の首都でスタンスピードに遭遇し そこで仲良くなった少女が実は家出した第二王女で、気が付いたら王国中を巻き込む壮絶な後継者争いの渦中にいて なんとかそれを解決したと思ったら今度はレイラが残光教会に拐われて、彼女を連れ戻すために古代文明の最終兵器を止める戦いに赴くことになって... (明日は明日の風が吹く、とは言うけれど...) あまりにも波乱万丈が過ぎない、私の旅? これ風どころか台風直撃してない? そう言いたくなるくらいには本来の旅の目的から脱線しまくった自らの軌跡に、エルザはため息をつく (ほんとどうしてこうなっちゃったのかな...) そんな若干の諦観が入ったような彼女の表情はしかし、それでもどこか楽しげで誇らしげで 「...それでも、そんな旅の中で私はたくさんの人達にあったよ」 だからこそ彼女は語る 「海賊に襲われて捕まった時にハンスに会った。 鉱山での盗賊退治の時リリィが助けてくれた。 遺跡巡りの道中で知り合ったヨハンには古代文明のことをたくさん教えてもらったし、ソフィアと一緒に駆け抜けた王国の争乱はほんとに大変だったけど、今となっては良い想い出」 そんな風にここまで出会った人達との想い出を、旅の軌跡を語る彼女の表情は本当に楽しそうで、嬉しそうで 「勿論出会ったのは良い人ばかりじゃなかったよ?」 良い人達と同じ数だけ悪い人達にも出会ったし、そのせいでたくさん大変な目にもあった ほんとにひどい目にあったよ そんな言葉とは裏腹に、それをちっとも悪い想い出だと思ってないかのように彼女が続けたのは 「それでもみんながみんな、それぞれの人生を生きていた 1つとして同じもののない一人一人が全く違う人生 とっても色とりどりで鮮やかな掛け替えのない人生 そしてレイラ!あなたにもそんな人生を歩む権利はある! 自由に生きて良いんだよ!!」 少女は語る 宿命に捕らわれた機械仕掛けの少女に 世界を滅ぼす終末装置になりかけている少女に そして何より、一番最初の旅の仲間である少女は語りかける 「だからレイラ! 私達と一緒に行こう!!」 まだ引き返せると 「一緒に見たことのない場所に行こう!」 まだやり直せると 「食べたことないものを食べて、面白いものを探しに行こう!」 必ず、あなたを取り返して見せると 「強いモンスターから命がけで逃げ回って後でその話で盛り上がって、お金が足りなくて走り回って宝物を見つけて喜んで 振り返った時に楽しかったって言える、そんな冒険をしよう! 一生の想い出になる冒険を私達としよう!!」 何故なら少女は エルザにとってレイラは... 「私と…もう一度友達になろう!」
@椿油-i6f
@椿油-i6f Жыл бұрын
《カッカッカッ!やはりアンタはそうでなくちゃね、エルザ!》 『...!!…この声は!?』 「ドーラさん!?」 突如として響いた第三者の声に驚くレイラとエルザ だが異変はそれだけではなくて 『これは...!〈黄昏の塔〉の魔方陣が!!』 《すまないね、エルザ 少しばっかし時間がかかっちまったが、これで〈黄昏の塔〉はもうしばらく完全起動ができないはずだ 今のうちにケリを付けちまいな》 「...! ありがとう、ドーラさん!!」 《なに、これでかしはチャラさ それに実はアタシだけの力でもないのさ》 そう苦笑するドーラの言葉にエルザは首を傾げる しかし、続いたドーラの言葉は至極簡単なもので 《王国宮廷魔導師の生き残り達が言い出してきたのさ 姫様を守ってくれたエルザ様の為に少しでもお力になりたい、だと まったく、連中もたまには粋なことするじゃないか》 「ミゲルさん...」 かつて王国の争乱を共に駆け抜けた宮廷魔導師の顔がエルザの脳裏を過る だがドーラの言葉にはまだ続きがあって 《それに連中だけじゃない ミハエル海賊団にテルーズ守護騎士団、あのジュレイル大森林のエルフ達まで協力に駆け付けてくれたんだ 連中全員アンタ達の助けになりたいんだとさ 感動的だねぇ》 「みんな...」 かつて旅の中で出会ったたくさんの人達の顔がエルザの脳裏を過る 楽しかった想い出が 悲しかった想い出が つらかった想い出が 嬉しかった想い出が これまで歩んできた旅の全てが、これまで進んできた道のりの全てが、今エルザの背中をそっと暖かく押してくれていて... 《だからほら!〈黄昏の塔〉の完全起動はアタシ達が全力で食い止める アンタは友達を取り戻すことだけを考えな!!》 「...うん!うん!!」 頬を伝う一筋の涙を拭い、エルザは改めて前を向く 目の前のレイラ...記憶を取り戻し、遥かな古代の命令に逆らえず世界を滅ぼそうとする親友へと向き直る そして 《...ほら、アンタ達も! いつまでそこで寝てるつもりだい? アンタ達はそこに昼寝でもしに来たのかい!?》 「...まったく、相変わらず口の悪い御仁だ」 その言葉と共に倒れ伏していたハンスは大剣を手に立ち上がる 「...まったくニャ。あの妖怪オババには後で一発キツイのいれておくニャ」 いかにもご機嫌斜めですよと言いたげにリリィが同意する 「...そ、そうだ。ぼ、ぼくらもエルザの力になるために、大切な友人を取り戻すためにここに来たんだ。 み、見くびってもらっては困るね」 相変わらず吃りながらも、それでも確かな意思を持ってヨハンもまたそう口にする 「...本当にその通りですわ。 だからこそ、こんなところで負けていられない。 必ずレイラさんを元に戻して差し上げますわ」 そしてソフィアもまた王族として、自らの命を救ってくれた恩人に報いるためにその瞳に炎を宿し立ち上がる 故に... 「ドーラさん!〈黄昏の塔〉の完全起動はどの程度妨害できそう!?」 《3分...いや、5分は持たせるさ!》 「うへぇ~、世界の崩壊を5分で食い止めろとかどんな無理難題ニャ もっと時間稼げニャこの強欲オババ!!」 少女は最後まで歩みを止めない あの日始めた旅の終着点 全てが終わる場所に至るまで、彼女の歩みが止まることはない どれだけ傷つき打ちのめされようとも、それでも彼女は最後まで歩き続ける。 「まぁまぁリリィさん、本来ならもう塔は完全起動しているのです。 それを考えるなら5分も時間をいただけるのは本当に得がたいことですわ。 それに...」 「そうだな、逆に言えば5分でレイラ嬢を元に戻せば全ては丸く収まる。 実に単純明快な図式だ。 腕がなるな」 「そ、そうだね と、とっても簡単なことだね よ、よし!頑張るぞ!」 立ち塞がるは、遥かなる古代文明の呪縛に捕らわれた少女と、その後ろに控える世界を滅ぼす兵器 10年前から大気中のエーテル濃度に干渉し続けていたこの塔の中枢を壊すことさえ出来れば全てが丸く収まる 世界の崩壊は阻止され、レイラは今度こそ自分の意思で生きることが出来るようになり、エルザが故郷に残してきた妹を始めとした結晶病患者達も全員助かるのだ。 だからこそ 「行くよ、みんな! 必ずレイラを元に戻して世界を救う!! みんなで笑って家に帰るんだ!!」 少女は最後の戦いへと自ら踏み出していく 小さな手提げ籠を手に、生まれ育った村を発った新米薬学者の少女はもうここにはいない 今ここにいるのは長い旅の果てに立派に成長し、想い出の詰まった手提げ籠の代わりに新たな絆を掴もうとする一人前の薬学者の少女だけだ だからきっと彼女は掴めることだろう 大切なものをちゃんと手に入れることができるだろう 歩み続けた旅路の果て たどり着いた終局で、少女の旅の全てが今精算される!
@椿油-i6f
@椿油-i6f Жыл бұрын
※ラストバトルで一番最初の主題歌が流れたら燃えませんか?
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
わぁー凄いコメント欄だ レイラになりたいーわァ🎉
@moonblue7829
@moonblue7829 Жыл бұрын
別の話も考えてみました。 「いい天気~、旅には打って付けね」 旅支度をした新米薬学者は、草原で伸びをして呟いた。 眩くも温かな朝陽は、期待に胸を膨らました彼女の顔を照らす。 「やっぱり行くんだな」 彼女の兄が後ろから声を掛けた。その顔は寂しそうである。 「あ、うん。どうしても人跡未踏の大秘境にあると伝えられているあらゆる病を打ち消す薬草を研究してみたいんだ」 彼女の心の羅針盤はもう、未知へと向いている。彼もそれは、十分分かっていた。それは妹の眼を見れば明らかだった。 「まったく、お前は一度言い出したら聞かないもんな。いいさ、無事に帰ってこい。あとこれ持っていけ、御守り代わりだ」 兄は首に下げた首飾りを外すと、彼女に向かって投げた。 「.......え!? これってうちの家宝の一つのペンダントじゃん」 「ああ、お前の付けているもう一つの家宝の指輪とセットで持っていたら、御利益あると思うからな」 「兄さん.......ありがとう。それじゃ、行ってきます!」 「ああ、気を付けてな」 彼女は黒い馬に跨るとペンダントを手提げ籠に仕舞って、兄に右手を軽く上げて挨拶をすると村を出発した。 彼女の初めての一人旅は始まった。それは後に彼女の忘れられない旅となった。 人跡未踏の大秘境で光を放つ豊穣を司るモチーフである、太陽の指輪と雨のペンダント。記憶から呼び起される亡くなった祖母から聞かされた祖先の正体の話。人跡未踏なのにあらゆる病を打ち消す薬草が生えているという情報がある謎。そして薬草の存在だけは村の者以外の者は知らない事。そこから理解した『人跡未踏』の意味。 彼女は全てを悟った後にこう呟いた。 「全ては必然だったんだ」と。
@otonoyama-jy5oe
@otonoyama-jy5oe Жыл бұрын
これも素敵な物語 ペンダント、この小物がいきてますよ〜、すべては必然 うん、うんこのチャンネルみて このコメント書いている私も 偶然?必然? 導かれてますね〜 全てはこの音楽に ありがとう。
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