Thomas TalhelmさんのXで公開してる研究 New short paper! 🎉 Here's the even shorter version. ⏱ We gave the "mind in the eyes" emotion-reading test to 279 people from across China. アメリカ人は相手の口元だけから感情を読み取るのに対し中国人は目からも読み取る能力が高い事を示しています。彼はその理由を、麦作圏や牧畜圏は家族規模でも生産から消費まで完結できるし単位面積当たりカロリー生産量が低く人口密度も低くなり協調は求められず個人主義になるのに対し、水稲圏は大規模灌漑が必要なためある程度纏まった人数で暮らす事になるし単位面着当たりカロリー生産量も高い事から人口密度も一層高まり、協調が求められ自己主張が悪とされ寡黙になり口より目で主張するようになったんじゃないかと言っています。 ↑彼の論文に書いてない話も俺が無意識に付け加えてるけど大筋ではそういう話です。他に文化人類学者エマニュエルトッドは古い社会ほど権威主義度を高めると言い、権威主義社会とは権威者が目下の権利を奪い利用する社会であり、抑圧される目下たちは当然主張や発言権を制限されます。ユーラシアでは出アフリカに近い中東が人が最も早く住みついた地域であるため権威度も最も高く、日本のような辺縁地域は割合新しい社会で、北欧のような辺縁且つ高緯度は最も新しい社会であるため権威を嫌う傾向が強いです。イギリスは王室(権威者)を掲げてはいるけど親子孫が同居し続ける習慣は無いのは儒教思想と相対的に親が子を物扱いする意識が乏しい事の表れであり、家業を強制的に継がせたり介護させたり地元に束縛し続けたりしません。対照的な例としてパキスタンはいとこ婚率が50%なのは勢力拡大よりも血縁で固まる事で一族防衛を重視しているからです。進化心理学者ロビンダンバーは仲間意識を強く持つ要素の順番は世界中の膨大なデータから 親族>>>道徳的価値感が同じ>宗教思想が同じ>政治思想が同じ>音楽嗜好が同じ>>>現在地が同じ>出身地が同じ>民族が同じ としています。そのイギリスから派生したアメリカには大統領は居ても世襲制でもないし国民はタメ口を利く事も許されています。日本人は天皇家が長続きしている事を誇るけどそれは権威主義度がそこそこ高い事を表しているし、彼の日本語ウィキにもあるけど権威主義直系家族社会と言って親子孫の世代間の繋がりが強い事とトレードオフ的に横の繋がりが弱く、分かりやすい例では日本人は初対面相手には彼我のどちらが目上か無意識に量ったり先輩後輩の意識が学校でも職場でも強いのは年齢的な縦の力の強さの表れで、上下間の関係には心理的隔たりがあるために庶民同士でもプライベートな場でも余所余所しくす。これが中国台湾の漢民族社会やその影響を受けている沖縄だと権威主義平等家族社会と言って縦横のバランスが良いので人と人の心の距離が近く、それが日本から沖縄台湾に行く観光客に現地人はフレンドリーだという印象を与えるのです。しかし心の距離が近い事は悪い方にも作用し彼らはケンカする時は公衆の場でも遠慮なくガッツリします。日本本土からの観光客はその場面に出くわす事も無いのでその事に気付けません。自身の意思で旅行先を選んだならばそこで経験なり見聞した事を肯定しないと自己否定に繋がってしまうのでいわば自己選択補正がかかっており、それが一層現地社会に対して肯定的印象を持ち帰る事に繋がります。 目立つのが良くないと思っている、というのは正解です。それに対する俺の理由は先に書いた権威主義社会です。下々が自己主張すると目上の権威者に迷惑が掛かり叱られたり罰せられたりするし、洗脳の度合いが高まると下々は権威者のために進んで権利を捧げる事を自他に強います。日本人は特攻に及ぶ忠誠心を身贔屓的に美化しますが権威的でない社会集団からしたら自身の権利をそこまで粗末にする事がクレイジーなのです。金も土地も時間も体力も本来大事なのにそれらを超える最も大事な命を軽々と他者に譲ってしまうと言うのは個体間の遺伝子がアリやハチほどには近くない霊長類として不自然な行為です。