台詞の変更はよくあることのようです。『千と千尋の神隠し』(2001年)の場合、「縁がちょ」のシーンを英語でどう表現するか、米国での吹き替え収録の際に苦労したようです(確か、米国版DVDの特典映像に出ていた話です)。なにしろ、向こうのお国には「縁がちょ」なんていう習慣はありませんので、そのまま機械的に翻訳しても、面白みが伝わりません。 また、台詞を追加する場合もあります。同じく『~神隠し』のオリジナルのラストシーンでは、千尋は何も話すことなく両親とともに自動車で黙々と去っていってエンドクレジットにつながりますが、英語吹き替え版では「I think I can!」(わたし、頑張れると思う!)という千尋の叫びの後でエンドクレジットが始まります。