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2022年4月に起きた知床の観光船沈没事故では、乗客6人が今も行方不明のままです。そのうちの1人、小柳宝大さん。小柳さんの両親ら家族は宝大さんに会うため、
船で事故現場の海域まで行くことを決断しました。
船に乗り、家族が想ったこと。
9月27日、福岡からやってきた宝大さんの家族。
小柳宝大さんの父親(64):「宝大がいるところに来たからこれ(リュック)しか返ってきてないから。もう連れてきました。」
写真を撮ることが大好きだった小柳宝大さん。仕事で駐在していたカンボジアから一時帰国をし、北海道旅行を楽しんでいました。
宝大さんら乗客乗員26人を乗せた小型観光船「KAZUI」。2022年4月、知床沖で沈没し、20人の死亡が確認されました。宝大さんを含め、今も6人が行方不明のままです。
ことし(2023年)5月、地元福岡で行われた宝大さんを囲む会。「前を向き、精一杯生きる」家族の決断です。
父親:「宝大もこの辺で、あとは自分たちの人生を歩いて行ってよと言ってるのではないかと」
父親:「今回来たのは5月28日に囲む会をしたのと、運輸安全委員会が最終報告を出したから、2つの報告で。宝大は帰ってきてないから、宝大がいる知床に報告に来ました。」
姉:「カードどこに置いたらいい?」
父親:「そこ置いたらいい」
父親:「家族でみんな1枚ずつ書いてきたんです」「宝大、子どもで生まれてきてくれてありがとう」
小柳さん家族は、宝大さんが乗ったのと同じ小型の観光船に乗る予定でした。しかし、この日は海上の風が強かったため全便欠航に。
知床小型観光船協議会・神尾昇勝会長:「今後同じ事業者で助け合いながら、ひとりきりで船を出させるようなことは今後しませんし、みんなでそれぞれを見守るような形にしておりますので。」
父親:「どうぞ頑張ってください。せっかく息子が好きで来ていた場所ですから、今からどんどん発展してもらいたいし、お客さんに来てもらいたいという気持ちは持っています。」
大きな観光船は、出航すると聞き、船を変更することにしました。
父親:「船に乗ると言うことは、まだ帰ってこない宝大がいるところに行ける。きょうが楽しみの日だった。まだなにも発見されていないから、宝大がいる近くに行けるだけでも、嬉しい気持ちです。」
母親「宝大のいるところに(花を)あげてあげたいと思って持ってきました。私のように泣いてばかりでは宝大が悲しむから、前を向いて歩いていかないといけないと思って。ただその思いで家族でこうしてきました。」
「KAZUI」が沈没した「カシュニの滝」付近までは、港から、1時間ほどかかります。
父親:「宝大たちもここを出て行った。喜び勇んでいっただろうね」
現場までは、行方不明者の捜索にボランティアで協力していた桜井憲二さんも同行しました。
「カシュニの滝」に近づくにつれ、天候は悪化。
桜井憲二さん:「今の時点であっちが黒いからあっちは時化ている。こっちは凪だけど。いま、あのしぶきがたっているのがカシュニだから出るかい?」
弟:「お兄ちゃんが送れなかった人生の分まで精一杯生きていくよ」
姉:「私が思い出す宝大は普段の笑顔の宝大です。家族みんな元気よ。安心してね。」
母親:「海へ飛び込んで、お骨のひとかけらでも見つけて一緒に帰りたかった。短い人生だったけど、宝大、産まれてきてくれてありがとう。」
決して癒えることのない悲しみを胸に。いま、家族が願うのは同じような事故を繰り返さないこと。
父親:「実際に船が沈没した現場に行って、二度とこういう事故はあってはならないって、なおさら強く思った。宝大と一緒に、宝大は心の中にいて、家族一緒に進んでいくよということを心の中で話しかけました。」
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