【鉄道長時間動画29】京成AE形 AE4-2 京成上野→新鎌ヶ谷→成田空港(KENTY SKYLINER)

撮影日：2022/12/18
撮影区間：京成上野→成田空港
撮影機材：JVC GZ-RX600T
本動画は、京成上野駅から成田空港駅を運転する「スカイライナー」17号の走行音ならびに走行風景(※進行方向右側)となっています。
○3代目空港アクセス特急専用車両
京成電鉄では、成田空港へのアクセス専用車両として、初代のAE車が1972年から、1990年には空港直下への乗り入れに備えて京成電鉄初のVVVFインバータ制御装置を搭載したAE100形を初代AE車の代替も兼ねて8両編成7本を投入、日暮里～空港第2ビル駅間を51分で結びました。
その成田空港も大型旅客機の離着陸回数増加を図るべく、平行滑走路の増設やターミナルビルの各種改良、貨物設備の増強などを発表しました。
利用者数が増加するにつれ、より首都圏と成田空港を早く結ぶべく、北総鉄道経由の短路線ルートを印旛日本医大駅から成田湯川駅を通り、空港第2ビル駅へ結ぶ京成成田空港線の開業に備え、またAE100形の代替も兼ねて2009年頃に登場しました。
制御装置は既に登場していた3000形と同じ東洋電機製造のVVVFインバータ制御装置で、アルミダブルスキン車体構造、最高速度は160km/h対応となっており、車両デザインやロゴマークをファッションデザイナーの山本寛斎が、内装は日本車輛、外装はJ-TREC(※当時は東急車輛)が担当し、エクステリアデザインは「風」を、インテリアデザインは「凛」としています。
スピード感を持たせることから、疾風をイメージした流線型の先頭車形状となり、外部塗装もストリームホワイトにウインドブルーの線を入れました。このため、従来車とはイメージが大きく変わっています。
付随車は5号車と6号車で、4号車にはサービスコーナーを装備しました。
内装は開放感を持たせるべくドーム型構造となっており、客室端の通路上に26インチの大型液晶ディスプレイを採用し、日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語表示に対応するほか、運転台に設置したカメラで前面展望の風景を映すことも可能にしています。全席に電源コンセントも装備され、パソコンや携帯電話の充電などにも利用できる形がとられました。
座席は2人掛けの回転式リクライニングシートとなっていて、座席幅・座席間隔をAE100形より広げ、前後左右のゆとりを持たせています。
荷物置き場は従来より幅を拡大させ、セキュリティ向上のために防犯監視カメラも装備しています。
2010年7月17日の開業までに8両編成8本が導入され、2019年に第9編成の1本を追加増備、2022年現在8両編成9本72両が在籍しています。運用は「スカイライナー」を中心に、朝夕は「モーニングライナー」・「イブニングライナー」でも運用、なお大晦日から元日にかけての終夜運転で京成上野～京成成田駅間の「シティライナー」の運用もあり、空港アクセスだけでなく通勤や参拝客にも利用されています。
なお、各種イベントなどで他の路線に入線することもあります。
◆COVID-19の影響
2020年のCOVID-19大流行には、本列車にも影響を及ぼし、外出自粛などで空港の勤務利用者や航空機の利用が大幅に減り、「スカイライナー」の一部運休に追い込まれたりしました。
こうした中、京成電鉄では青砥駅にスカイライナーを一部臨時停車させ、浅草線方面への乗り換えにも使われるようにしました。
その結果、2022年2月26日より青砥駅が正式にスカイライナーの一部停車駅へ昇格、さらに11月実施のダイヤ改正より、青砥駅に停車するスカイライナーは全列車北総鉄道の新鎌ヶ谷駅にも停車する形がとられました。
鉄道イベントも多数中止などが相次ぎましたが、このコロナ禍でも万全な対策を実施すれば催行できると考えた京成グループの京成トラベルサービスなどは、スカイライナーミステリーツアーなどのノウハウを活かし、2020年6月27日にこのAE形第4編成を使い、「スカイライナー車両でお手軽お出かけツアー」を催行。首都圏の大手私鉄ではいち早くこのようなツアーなどを再開したことで、明るい話題を提供させました。
その後は鉄道ファンや家族連れなどを対象に、宗吾検車区や宗吾工場への入線も兼ねたパッケージツアーの販売や車両撮影会ツアー、市川真間駅などの待避線入線ツアーなどの有料ツアーを企画、他の大手私鉄などもこれにならって企画する形がとられ、コロナ禍における今日においては、有料ツアーに申し込むことで、各種イベント参加や特別列車に乗車できるのが通例となりました。
★「KENTY SKYLINER」
KENTY SKYLINERは、2021年7月17日よりSexyZoneの中島健人が演じる「京成王子」をモチーフにした「KENTY SKYLINER」が第5編成に装飾され、運行を始めました。
車内は、本人による特別収録のアナウンスも流れ、こちらはスカイライナー運転時のみ流されます。
2022年12月より2代目「KENTY SKYLINER」とし、第4編成に施工の上で運転を開始しました。充当列車は公式サイトにて発表されますが、ダイヤ乱れや車両検査などで予告なしに充当列車が変更となる場合があります。
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