ちょっと話題が逸れるのかもしれません。見たところ殆どのコントラバス奏者は指板をほぼ見ないで弾いています。なぜあんな事が出来るのか長い間不思議に思っておりました。コントラバスは体と平行なので多分、自分の体のパーツが知らず知らずのうちにガイドポストになっているのかも知れない、などと思い始めました。勿論そうなるまでには相当な鍛錬と練習が必要なのでしょうが。あとは勿論、開放弦を多用してそれを聴覚上の道しるべとして演奏を組み立てている、というのも聞いたことがあります。ビデオでEsperanzaさんが珍しくフレットレスのエレキベースを演奏してるのを見たことがあります。アップライト弾くときは殆どといっていいほど指板を見ない彼女が結構指板を見ながら弾いてて、なんとなく納得がいったのを覚えています。私はIbanezのセミホローボディーのフレットレスを持っていますがもうちょっと使ってあげないと、と思っている今日この頃です。私にとってJacoのフレットレスの最高傑作はなんといってもWeather Reportのアルバム、Heavy Weatherに収録されているRemark You Madeでしょうか。素人好みなのかも知れませんがあの美しさにはいつ聴いても脱帽しています。